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各界で活躍する女性たちはいつもバッグの中に何を入れているのか? 女性誌「Marisol」の人気連載「働く女のバッグの中身」。今回紹介するのは、世界を舞台に活躍しているマリンバ奏者・出田りあさん。

マリンバを演奏するためのマレットや楽譜のほか、香りや血糖値をゆるやかに上げるチョコなど、バッグの中には最高の演奏をおこなうためのこだわりアイテムが入っていました。


出田りあさんのバッグは「色合いにひと目惚れして購入」したというジル・サンダーのジップアップバッグ。縦40×横40×マチ1cm

叩くのではなく弾く! 新進気鋭のマリンバ奏者


軽やかな音を奏でるような響きの名をもつマリンバ奏者、出田りあさん。名前の由来は、「オーストリア生まれで、クリスマスだったので、聖母マリア様とかけて“りあ”と名づけられた」という。

6歳でマリンバとピアノを習い始め、楽しい動きを伴うマリンバの魅力に、たちまち夢中になったという。パリ国際マリンバコンクールで第1位を受賞。その後、さまざまなクラシック音楽祭にマリンバ奏者として出演するなど、世界を舞台に活躍している。

「私にとってマリンバは、“叩く”のではなく、“弾く”感覚 」と言う、りあさんには、7つのこだわりアイテムが存在する。まずマレット。会場の広さによって音の響き方が異なるため、所有するその数はなんと360本。また、演奏の合間に指の汗をぬぐうハンカチは、綿より吸水性が高い理由で、“麻素材”を。さらに、本番前に集中力を高める香りは、絶対にローズマリーと決めていると言います。

「ラベンダーでは落ち着きすぎ、柑橘系だとテンションが上がりすぎて。オイルを忘れた時、母が庭のローズマリーを楽屋に届けてくれたことも(笑)」

集中力を重視しているために気を配っているのが血糖値。「血糖値の急上昇を抑えるため、ビターなチョコレートは必須。風邪予防も兼ねて、キャンディやマヌカハニーもバッグにしのばせています」

無印良品の透明ポーチには、お裁縫セット。「万全のコンディションで舞台に臨みたいので、衣装が緩かったりきつかったりした時に、すぐに自分で調整できるように」と備えている。

今年は新しい挑戦の年で、7月1日のリサイタルを皮切りに、ギタリスト村治佳織さんとのデュオを予定。日本での4公演に注目が集まっている。

「音楽ジャンルの垣根を越えたコラボにわくわくしています! 多くの皆様にマリンバとギターが奏でる音の楽しさを知っていただければうれしいです」

出田りあさんのバッグの中身



1. 無印良品のポーチ
 「お裁縫道具や鉛筆、消しゴムから絆創膏まで、こまごまとしたものを。中身がひと目でわかるので便利」
2. 無印良品のローズマリーのア ロマオイル
3. リップクリーム
 「ドイツのオーガニックストアで購入」
4. リップ
 「こちらも同じオーガニックストアで。リップは基本ベージュピンクです」
5. マヌカハニーのリキッドスティック
6. シュガーレスのキャンディ
 「乾燥してるなと感じたら、なめるようにしていて」
7. チョコレート
 「カカオ75%のものをセレクト」
8. 和光の麻のハンカチ
 「イニシャル入りのハンカチは、帰国した時に和光でまとめ買いしています」
9. マリンバ用のマレットとH&Mのスカーフ
 「木や籐など、異なる材質のマレットは、いろいろな国で購入しています。リハーサルや本番では、今日の倍の本数は持つようにしていて。スカーフで包んでいます」
10. 楽譜類
11. 五線紙
12. フェラガモのイブニングバッグ
 「演奏会後の急なお呼ばれにも対応できるように、小さめバッグは必須」
13. エコバッグ
 「ヨーロッパの音楽祭でいただきました」
14. セリーヌの長財布とパスポート
 「日本円とユーロとパスポートが、すっぽり入るこのサイズを重宝。3〜4年愛用中」


出田りあ◎マリンバ奏者。18歳で渡仏し、パリ国立音楽院を首席卒業。第1回パリ国際マリンバコンクール1位。ソロや、マリンバ奏者としては珍しく室内オーケストラでも高評価を受ける。平成音楽大学客員教授。ベルリン在住。

この記事は、Marisol ONLINE 2021年5月19日の記事を転載したものです。
▶︎Marisol ONLINEで連載「働く女のバッグの中身」を読む

撮影=草間智博(TENT)取材・文=中村麻美

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