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ASIA

(C)Carro

シンガポールの自動車のマーケットプレイス「Carro」は、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2の主導による3億6000万ドル(約396億円)の資金調達を完了し、ユニコーン企業の仲間入りを果たした。同社は、アジア圏での業務を拡大しようとしている。

Carroは6月15日、今回のシリーズC資金調達によってユニコーンの地位を獲得したとアナウンスした。東南アジアのスタートアップ関連メディアe27によると、Carroは東南アジア初の企業価値が10億ドルを上回る自動車マーケットプレイスとなった。

同社の新規の出資元には、East Venturesの関連会社であるEV Growthなど、インドネシアを拠点とする複数の著名なファンドが含まれている。

Carroは、新たな調達資金をインドネシアやタイ、マレーシア、シンガポールでの事業強化に充て、金融サービスの拡大とAI(人工知能)機能の強化を図っていく。

CarroのCEOであるアーロン・タン(Aaron Tan)は声明で「今回の資金調達は、私たちにとって大きな節目となる。出資元からの力強い支援で、AIのパワーで自動車販売分野に変革をもたらし、卓越した顧客体験を提供するという我々の信念が再確認できたことに感謝したい」と述べた。

Carroは、今後2年以内の米国での上場に向けて準備を進めているとも報じられている。タンはロイターの取材に対し、今回の資金調達ラウンドにおける同社の正確な評価額を明かさなかったが、「10億ドルをはるかに超える金額だ」と述べた。

Carroはこれまで累計4億ドル以上の資金をシンガポールのEDBインベストメントや通信大手のシングテル、三菱商事、ゴールデンゲート・ベンチャーズなどから調達している。

2015年にタンと大学時代の友人2人が設立したCarroは、東南アジアの自動車取引市場における透明性の欠如を改善しようとしている。同社のプラットフォーム上で、顧客や卸売事業者は、最適な取引を探し出す価格設定アルゴリズムを用いて自動車を売買することが可能だ。Carroは保険や中古車のローンなどの金融サービスも提供している。

e27によるとCarro は、東南アジアで14番目のユニコーン企業になったという。Carroは、シンガポールで初めて、サブスクリプション型の自動車サービスを開始した企業であり、同社のプラットフォーム上では、購入者と販売者が社会的距離を保ちながら自動車の売買が可能であることから、「シンガポール初の非接触型の自動車購入サービス」であると述べている。

編集=上田裕資

資金調達ユニコーンソフトバンク

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