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イタリアの高級ブランド、サルヴァトーレ フェラガモは6月3日、フレグランス事業に関して、ニューヨークを本社とするインターパルファム(Inter Parfums)と独占交渉中であることを明らかにした。この交渉がまとまれば、フィレンツェに本拠を置く同ブランドの香水の製造および流通が、約20年ぶりに外部に委託されることになる。

ミラノのイタリア証券取引所に上場しているサルヴァトーレ フェラガモによると、全世界を対象とした独占契約は、フレグランス事業を「さらなる飛躍」に導くと同時に、フェラガモというブランドの伝統を守るものであることが必須条件となるという。この伝統には、全世界を網羅する厳選された小売流通ルートや、「メイド・イン・イタリー」というブランドのポジショニングが含まれる。

フェラガモは、革製品に関するイタリア伝来の職人技をセールスポイントとしており、最も知名度が高い製品は靴だ。2020年の実績で見ると、靴は総売上高の41%を占めており、革製品の割合はそれより少し多い42%超となっている。フレグランス(完全所有の別部門、フェラガモ パルファムが製造)が総売上高に占める割合は4.6%で、2019年の6.4%から1ポイント以上落ち込んでいる。

2020年に前年比で半減した、フェラガモのフレグランス売上高


新型コロナウイルスのパンデミックがフェラガモのフレグランス部門に及ぼした打撃は、他の製品セグメントと比べて格段に大きかった。新製品のリリース延期も、これに拍車をかけた。

2020年に同部門の売上高は前年比で半減し、4180万ユーロにまで落ち込んだ。これにより、カテゴリー別の売上ランキングではアクセサリーとアパレルに追い抜かれ、5位に甘んじる結果となった。とりわけ、コロナ禍の期間中、市場全体ではフレグランス自体の売上は底堅い動きを見せていたこともあり、この低迷が今回の決断の決め手となったとみられる。

リソースを効率的に利用するため、フレグランス部門をグループに完全統合する動きは、2020年の段階ですでに始まっていた。そして、製造の外注を視野に入れたインターパルファムとの交渉も、その直後に始まっていたことが判明している。

2021年1月には、18年間にわたってフェラガモ パルファムの最高経営責任者(CEO)を務めてきたルチアーノ・ベルティネッリ(Luciano Bertinelli)が退任。さらに5月1日には、同部門が正式に親会社と統合された。

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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