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最先端の経済誌「Forbes JAPAN」の記事紹介


窮地の伝統産業、用途変えて大ヒット HOSOO(細尾)




課題:京都西陣織の市場が10分の1に縮小

1200年の伝統を受け継ぐ京都の織物・西陣織。しかし着物を着る人が減るとともにマーケットは縮小。職人の高齢化も進み、技術の存続が危ぶまれる事態に。

アイデア:壁紙にすれば海外でも需要がある

西陣織の技術を生かした生地を、壁紙などの内装材に仕立てた。老舗・細尾オリジナルのテキスタイルブランドとして「HOSOO」を立ち上げ、海外販売を展開。

成果:高級ブランド店から次々発注が舞い込む

高い技術と華やかな装飾性に世界が驚き、高級ブランド店やホテルから注文が相次ぐ。世界90都市の「クリスチャン・ディオール」店舗の壁紙にも採用された。

リユース容器で使い捨て文化脱却 Loop(テラサイクル)




課題:使い捨て容器がゴミを増やす

多くの消費財でパッケージのコストを下げる努力を続けた結果、リサイクルが困難な大量の廃棄物を排出。使い捨てのプラスチック容器がゴミ問題を悪化させている。

アイデア:何度も使いたくなるリユース容器を開発

米テラサイクルが、容器の再利用ショッピングプラットフォームを設立。日用品などの容器をガラスやステンレスなどの繰り返し使える素材にして、再利用。

成果:世界中で500以上の商品展開

米英仏では200以上のパートナー企業と500以上の商品を展開。日本、カナダ、オーストラリアに拡大。日本では21年にオンラインとイオン17店舗で展開予定。

3社の技術を結集し、歯磨きを“遊び”に変えた Possi(京セラ、ライオン、ソニー)




課題:子どもが歯磨きを嫌がる

多くの親が手を焼く、子どもの歯磨き。痛がったり、怖がったりして、親による仕上げ磨きに苦戦する家庭は少なくない。小さいうちに歯磨きの習慣を身につけさせたいが、無理にさせれば子どもはストレスに、親も負担に感じてしまう。毎日の歯磨きで、子どもがおとなしく口を開けるようになる「仕掛け」をつくれないものか?

アイデア:ブラシを歯に当てると音が聞こえる仕組みに

京セラが開発した圧電セラミック素子の技術を、歯ブラシに応用。ブラシのヘッド部分に搭載した圧電セラミック素子がブラシを振動させ、歯に当たったブラシから骨伝導で音が耳に伝わり、歯磨きの間のみ、磨かれている本人が音楽を楽しめるという仕組み。ソニーの支援プログラムを通じてライオンと共同開発。

成果:歯磨きが楽しい時間になった!

ソニー運営のクラウドファンディングで、82%から好意的な反応を得て事業化目標額を達成、2021年5月末より一般販売が決まった。さらにソニーのクリエイティブセンターの協力で、カラフルで生き物のような有機的なデザインが実現。エンターテインメント性も備えた製品として、2020年度グッドデザイン賞を受賞。

文=フォーブス ジャパン編集部

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