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──日本は男女平等には程遠く、ジェンダーギャップ指数は世界的にも極めて低い状況です。このような中で働く日本の女性たちにメッセージをお願いできますか。

アメリカでもまだ女性たちは戦っています。スーザンはYouTubeのCEOですが、男性社会の中で先頭に立つ苦労をしてきているし、アンはウォールストリートで働いていた頃、何百人もの会議で女性は2人だけだったと言っています。しかも近くに座っていた男性から「コーヒーを持ってきて」と言われたそうです。

ただ、だからといって目先の怒りに気を奪われ、大きなゴールを達成することを絶対に諦めないで。そんなことで、あなたの貴重な美徳や能力のすべてを投げ打つべきではないのです。これは私が娘たちに言い続けてきたことです。

スーザンはYouTubeを買収した時、Googleに莫大な損失をもたらしました。非難も受けましたが、彼女は自分の進む道を貫きました。アンが起業して間もなく、米国食品医薬局(FDA)は消費者にとってのリスクを指摘し、販売停止を命じました。けれどもアンは信念を曲げず、後に販売を認められて名誉を挽回しました。

あなたの進む道を邪魔する者にこだわらず、目標から目を逸らさないことが大切です。どこに向かいたいのかをいつも心に留めておけば、雑音にとらわれずに済むでしょう。


エスター・ウォジスキーは、「人が能力を活かして実りある人生を送るには、五つの基本的な価値観があればいい」と言う。

その5つがこのインタビューでも登場した信頼、尊重、自立、協力、優しさである。英語のTrust, Respect, Independence, Collaboration, Kindnessである。頭文字をとって、それを彼女は“TRICK”という。このTRICKは教育界だけでなく、企業もこの価値観を取り入れ始めているという。


『TRICK スティーブ・ジョブズを教えYouTubeCEOを育てたシリコンバレーのゴッドマザーによる世界一の教育法』

>>2018年にForbesがエスターにインタビューした記事はこちら

インタビュー=関 美和 文=加藤紀子

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