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最先端の経済誌「Forbes JAPAN」の記事紹介


理由2:人間の価値を高める


ロボットは、すでに私たちの社会で活躍している。彼らは、演算や部品の組み立て、さらには処方箋での調剤まで、人間より効率的に行えるかもしれない。そこで、人間は作業効率でロボットと競うのではなく、テクノロジーを補完する役割が求められる。その方法のひとつがクリエイティビティだ。

デザイン会社IDEOで、エグゼクティブ・ポートフォリオ・ディレクターを務めたニール・スティーブンソンはこう語る。「クリエイティビティは、私たちが人間として付加価値を提供し、コンピュータに取って代わられない存在であり続けるための方法だ」。

前述のWEFが挙げた10のスキルに関しては、専門家からこんな意見もあがっている。「新しい製品や新しいテクノロジー、新しい働き方が怒涛のように押し寄せるなか、働き手はもっとクリエイティブにならなければその恩恵を受けられない(中略)。ロボットは、私たちをより早く目的地にたどり着かせてくれるかもしれないが、(いまはまだ)人間ほどクリエイティブになれない」。

テクノロジーとクリエイティビティは、組み合わせることで最大の効果を発揮する。アクセンチュアによる調査も、それを裏付ける。企業が著しくパフォーマンスを上げるのは、人間と機械が協働したときであることを明らかにしたのだ。この調査の研究者たちはハーバード・ビジネス・レビューにこう書く。

「人間とAIは、互いに強みを補完し合う。人間の強みはリーダーシップやチームワーク、クリエイティビティや社交のスキルであり、AIの強みはスピードや拡張性、量的処理能力だ」

理由3:未来をデザインできる


マッキンゼーによる分析に話を戻そう。ここでは、調査対象の上位4分の1に入るクリエイティブな企業のうち、60%近くが「業界を形成する企業またはイノベーションのリーダーであることを自認している」とされる。一方で、残り4分の3に目を向けると、同じような立場を自認している企業は、その3分の1にとどまった。つまり、クリエイティブなリーダーたちは、ただ目の前で未来が展開していくのを眺めるのではなく、自らの手で未来をかたちづくっていくのだ。

創造的破壊戦略の専門家、コートニー・ファイダーは、クリエイティブなリーダーは「ほかの誰とも違うものの見方を」しており、「日々、新しい何かを学んでいる」と論じる。彼らは、そのおかげで「自分が築きたい未来を思い描く」ことができる。

文=ジェイソン・ウィンガード 翻訳=木村理恵

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