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(C)Bolt

エストニアの配車サービス企業の「ボルト(Bolt)」は、包括的なモビリティアプリへの成長を目指し、カーシェアリングサービスを追加した。

同社のボルト・ドライブ(Bolt Drive)と呼ばれるサービスは、アプリ経由で短時間の移動のために車をレンタルできるものだ。ボルトは、このサービスの立ち上げに向けて2000万ユーロ(約26億円)の投資を行い、まずはエストニアで試験運用を開始する。初期段階では約500台の車両を、エストニアの首都のタリンに配置する。

ボルトは、配車サービスとeスクーター(電動キックボード)などのマイクロモビリティを組み合わせたマルチモーダルなサービスを目指しており、カーシェア事業への進出で新たなメニューを加えることになる。

同社のCEOであるマーカス・ビリッグ(Markus Villig)は、「このサービスは自家用車への依存度を下げ、交通渋滞や排出ガスの削減に貢献する」と述べている。

「人々が自家用車からオンデマンドの移動手段に乗り換えるためには、あらゆる距離に対応する便利で手頃な価格のソリューションが求められる。私たちはすでに、短距離や中距離の移動についてこれを実現したが、ボルト・ドライブは、ショッピングモールへの移動や週末の旅行など、残りのユースケースをカバーする」と、ビリッグは話している。

ボルト・ドライブでは、ユーザーが地図上で近くの車を見つけ、アプリでロックを解除して乗車できるサービスを提供する。

カーシェアリングやカーレンタルの分野は競争が激しく、投資家も関心を寄せている。米国では、ソフトバンクの支援を受けたカーシェアリングのスタートアップの「Getaround」が昨年末に1億4000万ドルを調達した。ボルトの主要なライバルの一つであるウーバーも最近、レンタカーサービスの拡大に着手した。

ボルトは新興市場のサービスに投資するため、世界銀行の国際金融公社からの投資を含め、ここ数カ月で2億ドル以上を調達している。ボルトの利用者数はヨーロッパとアフリカで5000万人以上に達しているとされる。

編集=上田裕資

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