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新型コロナウイルスは個人、社会、医学、政治、そして経済のあらゆる面に、同時に危機もたらした。そして、その危機は増幅し続けている。こうした中で、リスク要因のひとつとして挙げられるのが、多くの人が感じている孤独だ。

孤独はうつや不安障害、薬物乱用、家庭内暴力など、さまざまな問題の原因になり得る。新型コロナウイルスのパンデミックが続き、人との接触を避けることが求められる中、これらの問題が深刻化していることは、驚くことではない。

孤独が引き起こす問題に特に悩まされてきたのは、18〜24歳の若者たちだという。米疾病対策センター(CDC)が行ったオンライン調査では、うつや不安の重い症状に苦しむ人は、その他のどの年代よりも多い63%にのぼっているという。また、この年齢の人たちの約25%が、自分自身の感情に対処するため、アルコールや大麻、処方薬を乱用するようになったと答えている。

この年齢の人たちは、高等教育機関への進学やキャリアに関する選択、人間関係の構築、または自分自身の家庭を持つことなど、人生におけるいくつもの選択に直面している。もともと強いストレス要因であるこれらの選択に加え、パンデミックによって先行きの不確実性が高まったことにより、彼らにはまた新たな圧力がかかっていると考えられる。

人生の重要な段階にあるこうした若者たちは、自分の人生における選択肢が狭められたように感じたり、終わりの見えない一時停止の状態に置かれているように感じたりしている可能性がある。

10代から若年成人といわれる年齢の脳は、新たな経験を待ち構えている。だが、現状ではそうした状態にある脳のニーズが、満たされていないことになる。

社会で対策を


心理学者でハーバード大学教育学大学院の専任講師でもあるリチャード・ワイズバードは、若い世代の孤独感について、家族とのつながりが「遺伝的なもの」から「自ら選択したもの」に移行する時期であることが原因の可能性があると指摘する。

行動が制限される現在の状況では、自分自身の家族と自宅で過ごしているとしても、感情的に強いつながりを持つ友人たちと接することができない。一方、大学の寮で生活している学生が実家に帰れない状況が続けば、不安や、社会的支援の不足に苦しむことになり得る。

編集=木内涼子

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