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インドで最初に確認された変異株、「二重変異株」の「B.1.617」がどれだけの影響を及ぼしているのか、今のところ明らかではない。昨年10月に最初に確認されたこの変異株は、「E484Q」と「L452R」の変異が見つかっている。

どちらの変異も、ウイルスを免疫系から逃れやすくしている可能性がある。そのため接種が行われているワクチンの一部は、効果が弱まっていることも考えられる(とはいえ、この変異によってワクチンがまったく効かなくなることはないとみられる)。

各国に影響も


これまでのところ、インドで起きているこの惨事に対し、世界各国は特に声をあげていない。米国と欧州の複数の国は、インドからの渡航者の入国を禁止。リーダーたちが懸念を表明しているものの、インドの対応を支援するための建設的な計画は提案していない。

インドで起きている緊急事態は、ただ単に「とてつもない大きさの人道的危機」になりかねないというだけではない。世界経済の成長にも、各国の経済再開に向けた計画にも、ワクチンを含めあらゆる製品のサプライチェーンにも悪影響を及ぼす。

インドをはじめ世界中のいくつもの国で、新型コロナウイルスは再び急速に感染者を増やし始めている。パンデミックは明らかに、収束からは程遠い状況だ。世界中が相互依存していることを考えれば、私たちは「すべての人が安全になるまで、誰一人安全ではない」。

編集=木内涼子

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