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2021年は、ゲームストップのなどいわゆる「ミーム株」が高いボラティリティを示したほか、買収成立前のSPAC(特別買収目的会社)の保有資産に対して非常に高い評価額がつくなど、興味深いできごとで幕を開けた。これらは投資家にとって何を意味するのだろう?

より大きな問題


特定の銘柄に関する評価がズレていることを見極め、正確なタイミングで取引するのは難しい。ゲームストップの場合でさえ、「全体としての市場が不適切に評価されているのは明白だ」とはいえない。

とはいえ、全体としての市場が過大評価になりつつあるという証拠は存在する。これは、SPACの評価や、ウォールストリートベッツ(ゲームストップの高騰の発端となったRedditのスレッド)のトレーダーの行動からそう言っているわけではない。市場全体の評価を考慮した結果だ。

CAPEレシオ


市場サイクルに関して、一定の成功を収めている指標のひとつにCAPEレシオが挙げられる。利益を、約10年間の事業サイクルで調整したものだ。これによると米国市場は、1990年代後半のテックバブルの時期を除いて、過去150年間のどの時期よりも高値となっている。またこの指標によれば、現在の株式は、長期的な評価額の2倍程度で取引されている。

もちろん、CAPEレシオは万能ではない。この指標によれば、株式、とくに米国の株式は、少なくとも10年以上にわたって高騰が続いている。このことは、この指標が使えないということを意味しているわけではないが、市場の反応に遅れが生じうることは確かだ。株式の評価を歴史的に比較したほかの指標も、ほぼ同様の内容を示している。

例えば、1930年代の世界恐慌の直前、株式評価は約5年にわたって高値が続いていた。ドットコムバブルの崩壊以前、株式は10年にわたって高値で評価されていた。実際、当時のグリーンスパン連邦準備制度理事会(FRB)議長は1996年に市場の「根拠なき熱狂」を指摘したが、上昇はそれから4年続いた。FRBのトップにさえ、市場のタイミングをはかるのは至難の業なのだ。

しかし、たとえSPACやミーム株がこれ以上の懸念材料にならないとしても、市場を中期的視点で見た場合、ある程度の下落リスクから目を逸らすことはできない。そこで、以下のような対策を検討しよう。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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