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ネットフリックスが1月19日に発表した第4四半期(10月〜12月)の売上は、アナリスト予想をわずかに下回ったにも関わらず、株価は最高値を更新した。

ネットフリックスの株価は約16%の急上昇となり、時価総額も300億ドル以上拡大し、過去最高の約2550億ドル(約26.4兆円)に達した。

株価の急上昇は、同社が第4四半期の純利益5億4200万ドルを報告した直後から始まった。この金額は平均的なアナリスト予想を約14%下回ったが、売上は前年同期比22%増の66億4400万ドルで、グローバルの会員数は初めて2億人の大台を突破した。

Pivotal Research GroupのアナリストのJeffrey Wlodarczakは、ネットフリックスの目標株価を90ドル引き上げてウォール・ストリートの最高額の750ドルとし、現在の水準から約30%の上昇余地を与えた。同社は、顧客向け資料でネットフリックスが全ての主要市場で予想を超える新規加入者を獲得したと述べ、米国とカナダで100万人近くが新規加入したと指摘した。

バンク・オブ・アメリカも、今後のネットフリックスの株価目標を約680ドルに引き上げ、現時点の株価である580ドルから約17%上の水準とした。

「ネットフリックスは、消費者にこれまで以上に魅力的なコンテンツを提供している。それらは事実上あらゆるデバイスに対応し、広告無しで、比較的低コストで楽しめる」とWlodarczakは述べた。

「ネットフリックスは、加入者が増えれば増えるほど、将来に向けたコンテンツへの投資を増やせる、理想的なサイクルを保っている」と彼は続けた。

一方で、バンク・オブ・アメリカは、今後のネットフリックスのリスク要因として、米国のストリーミング市場が予想より早く飽和点に達することや、ネット中立性の廃止によりインターネット利用料が高額になること、コンテンツコストの増加、競争の激化などを挙げている。

しかし、競争の激化についてWlodarczakは、Disney+やHulu、アマゾンらがコンテンツ面でネットフリックスに追いつく可能性は低いと考えており、AT&Tが立ち上げたHBO Maxも成功の望みは薄いと述べた。

ここ1年の間、パンデミックを追い風としたネットフリックスの株価は、3月と4月の市場の暴落にも動じず、72%も上昇した。

20日に大幅な上昇を記録したハイテク株はネットフリックスだけではない。アップルとアルファベットも、それぞれ3%と6%上昇し最高値を記録した。アマゾンとマイクロソフトも、それぞれ4%上昇した。

編集=上田裕資

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