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ビヨンド・ミートのイーサン・ブラウンCEO(2019年5月撮影、Getty Images)

代替肉製品を手掛ける「ビヨンド・ミート(Beyond Meat)」は11月9日、第3四半期(7〜9月)の純損失が1930万ドル(約20億3000万円)に達したと報告し、投資家らを落胆させた。

カリフォルニア州エル・セグンド本拠のビヨンド・ミートの株価は、翌10日の市場で17%の下落となった。業績不振の原因を同社は、パンデミックの初期段階の需要のピークが去り、フードサービス事業が打撃を受けたためと説明した。

同社に対するアナリストの評価はまちまちで、CFRAが「売り」とした一方、UBSとパイパー・サンドラーは強気の見通しを示し、それぞれ「オーバーウェイト」と「ニュートラル」に評価を引き上げた。

UBSは顧客向け資料で、ビヨンド・ミートが「1兆ドル規模の世界の動物食肉産業を破壊する上で、先導的な役割を果たしている」と述べつつも、今後の12~24カ月間においては景気後退と競争の高まりが、収益を圧迫する可能性が高いと指摘した。

UBSはさらに、消費者が植物性食肉を受け入れ始めていると指摘し、ビヨンド・ミートの報告書で、世帯普及率が6月の4.9%から5.2%に上昇したことや、リピーター率が前四半期の49%から約52%に上昇したことなどを、有望な指標とした。

ビヨンド・ミートの現在の株価は123ドル付近だが、平均的なアナリストの目標株価は一株当たり約129ドルと、約3%の上昇が見込まれている。

マクドナルドは9日午前中に、同社が「独自に製造する代替肉」を用いたマックプラントと呼ばれるメニューを展開するとアナウンスした。この知らせを受けてビヨンド・ミートの株価は6%急落したが、その後、マックプラントがビヨンド・ミートと共同で開発したものであることが伝わり、株は再び上昇した。

UBSはマクドナルドとの提携により、ビヨンド・ミートの年間売上高が3億ドル以上も押し上げられると予想している。同社のここ1年間の売上は、約4億ドルとなっている。

ロサンゼルス郊外で設立されたビヨンド・ミートは、創業から4年後の2013年に代替肉プロダクトの販売を開始。2019年5月にIPOを果たし、世界の約12万店舗にプロダクトを納品している。ビヨンド・ミートの株価は火曜日の急落以降も、IPO価格との比較で約85%高の水準にある。

編集=上田裕資

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