Chip Somodevilla/Getty Images

米大統領選が接戦になったことにより、選挙前に行われた世論調査に関心が向けられている。世論調査会社が民主党の圧勝を予想したにもかかわらず、それが必ずしも正しくないようであることに対し、批評家から今一度酷評が寄せられているからだ。

米国時間火曜の夜が更けるにつれ、多くの世論調査会社が予想していたような民主党の圧倒的勝利が実現しそうにないことが明らかになった。当初はジョー・バイデンの圧勝や、共和党支持者が多いフロリダ州やオハイオ州などでの民主党の勝利、上院で民主党が多数を占めることなどが予想されていた。

米選挙分析サイト「ファイブ・サーティー・エイト(FiveThirtyEight)」の最終平均データからは、ジョー・バイデンが2.5ポイントの差でフロリダ州を制すると予想され、現在共和党が多数を占める上院を民主党が掌握する確率は4分の3とされた。しかし結果として、フロリダ州と民主党の牙城であるマイアミ・デイド郡ではトランプが勝利を収めたし、夜になると共和党の勝利が続き、民主党が上院で多数派となる可能性は下がってしまった。

また世論調査からは、激戦区であるミシガン州やウィスコンシン州でバイデンが大きくリードしていると示されていたが、バイデンは紙一重の差でなんとか勝利を収めた程度だった。

トランプとバイデンの選挙活動はどちらも、選挙の行方を示す決定的な指標として世論調査に言及するのを避けてきた。それでも多くのメディア報道は、慎重な姿勢を保ちつつも、選挙に向けた最終段階では既に選挙日の夜の様子について予想を立てていたようだ。

批評家らは今年の選挙は2016年の二の舞になったと指摘し、既に投票予測への批判を始め、世論調査に頼ることをやめるよう求めている。2016年の大統領選では、ヒラリー・クリントンがトランプに大差をつけて勝利するとした誤った予測が出たことで有名だ。

民主党のジェイミー・ハリソンに大勝した共和党現職のリンゼー・グラム上院議員(サウスカロライナ州)は、火曜夜の勝利スピーチで「世論調査専門家の皆さん、あなたたちは自分たちのしていることを全く分かっていない」と述べた。

主な批判者


政治家やジャーナリスト、研究者、その他の衝撃を受けた視聴者などあらゆる人が、選挙における世論調査の信頼性をこきおろした。

フォックスニュース司会者のタッカー・カールソンは「私たちは間違っていたし、世論調査の一部は間違っていた。私はその多くが悪意はなく、おそらくただ間違っていただけだと思うが、それでも間違いであることに変わりはない。(…)私たちはそのことを認めなければならない」と述べた。

翻訳・編集=出田静

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