Close RECOMMEND

Data journalist covering technological, societal and media topics

Photo by Mario Tama/Getty Images

米国では9月末、大統領候補による混沌(こんとん)とした波乱の第1回テレビ討論会が行われ、世界に衝撃を与えた。米調査会社ニールセンの調べによると、90分間の悪夢のようなテレビ討論会の視聴者は約7310万人だった。

これは、米国の大統領候補テレビ討論会史上3番目に高い数字だ。視聴者数が最も多かったのは、トランプとヒラリー・クリントンが2016年に行った第2回テレビ討論会で、視聴者数は8440万人だった。2番目に視聴者が多かったのは、ロナルド・レーガンとジミー・カーターの1980年10月の討論会だ。それでも、トランプ対バイデンの9月末の討論会の視聴者数は非常に多く、米国では昨年2月のスーパーボウル以来、最大のテレビイベントとなった。

ニールセンの数字はテレビの視聴者のみを数えているため、トランプとバイデンの激しい口論の様子を実際に追った人の数はそれよりはるかに多かった可能性が高い。ライブストリーミングや生のニュースフィード、あるいはラジオなど他の方法で討論会の様子を見守った人の数は不明だ。2016年と比べてテレビ視聴者数が減っていることの主な要因の一つとして、討論会をインターネット上で追うことを好む人が増えていることが挙げられている。しかし、理由は他にもある可能性が大いにある。

トランプが米大統領として過ごしてきた期間はこれまで、控えめに言っても非常に型破りのものだった。そのため一部の視聴者は、政治疲れから討論会を避けた可能性がある。今回の討論会は全体的に不快なものだったが、ニールセンのデータからはほぼ全ての視聴者が最後まで討論会を見届けたことが示されていた。

翻訳・編集=出田静

PICK UP

あなたにおすすめ