I write about interesting Chinese companies


調査会社フロスト&サリバンによると、中国の飲料市場は年平均11%で拡大を続け、2024年までに3370億元に達する見込みという。

Kantar Worldpanelの上海事務所のJason Yuによると、農夫山泉は競争が熾烈なボトルウォーター市場で差別化に成功したという。赤いキャップが目印の農夫山泉のミネラルウォーターは、今や中国全土のスーパーや小売店で販売されている。

建設作業員から大富豪に


また、同社は健康志向の高まりを背景に幼児向けの自然飲料水や、ミネラル成分を多く含んだミネラルウォーターを販売し、消費者から高い支持を得た。

しかし、農夫山泉が新型コロナウイルスによる打撃を受けていることは事実だ。小売店が閉鎖に追い込まれる中、同社の今年1〜5月の売上高は13%減少し、87億元となった。それでも、投資家は大して気にしていないようだ。

農夫山泉にコメントを求めたが、回答を得ることはできなかった。地元メディアによると、1954年に杭州で生まれたZhongは貧しい家庭で育ったという。彼は文化大革命で学校が閉鎖された後に、建設会社で働いた。その後、Zhongは 1977年に浙江広播電視大学に入学した。

Zhongは後に国営新聞社「浙江日報」で記者として働き、1988年に退職して自らの会社を設立した。当初は、マッシュルーム販売や飲料メーカー「杭州娃哈哈」の販売代理店、健康サプリメントの行商などを手掛け、1996年に飲料水メーカーを設立した。

上海のコンサルタント会社China SkinnyのMark Tannerによると、農夫山泉の強みは製品だけでなく、4500もの卸業者が参加する小売ネットワークだという。中国では炭酸飲料の愛好者が増えており、農夫山泉は、2018年にレモンとザクロ味のスパークリングティーを発売し、今年は新たに3種類の炭酸飲料水をリリースしている。

「炭酸飲料水市場は急拡大している。農夫山泉はこの分野で優れた製品を展開しているが、より迅速に消費者にリーチする方法を考案する必要がある」と、Kantar Worldpanel のYuは述べた。

編集=上田裕資

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