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お金とスポーツに関する記事を執筆。

ニューヨークメッツのジェイコブ・デグロム選手(Photo by Alex Trautwig / MLB Photos via Getty Images)

ヘッジファンドマネジャーで富豪のスティーブ・コーエンは、大リーグのニューヨーク・メッツを24億2000万ドルで買収することでオーナー側と合意した。

買収額は、筆者らが4月に算出したメッツの企業評価額(24億ドル)とほぼ同じだった。

ウィルポン家とカッツ家が支配するオーナー企業、スターリング・エクイティーズ社との間で交渉がまとまった。コーエンは今年に入り、メッツを26億ドルで取得することでいったん合意していたものの、コーエン側がチームの日常業務を引き継ぐ時期をめぐってウィルポン家側と折り合えず、破談になっていた。

球団側が今季、無観客試合で大きな損失を被っている事情を踏まえ、コーエンが最終的にメッツを買収することになった場合、買収額は以前に合意した26億ドルよりも低くなると、筆者らは予想していた。

今回の一報をオンラインで最初に報じたスポーツビジネス専門ニュースサイト「スポーティコ」によると、コーエンはメッツの株式の95%を取得し、残りはウィルポン、カッツ両家が引き続き保有するという。

筆者が今回の球団売却について直接知る人物2人に確認したところでは、買収額の24億2000万ドルは、株式の価値と純有利子負債を合わせた実際の企業価値だとのことだ。メッツは2020年に1億5000万ドル程度の営業損失を計上するようだが、その額は今回の買収額に含まれず、損失は現行オーナー側が負担する。

メッツは3億5000万ドル近くの負債を抱え、メッツ系の地方スポーツ放送局「SNY」も約8億5000万ドルの負債がある。SNYは今回の買収対象には含まれず、コーエンが今後買収するのかも今のところ不明だ。筆者の見るところ、SNYの企業価値は10億ドルに満たない。

コーエンへのメッツの売却は、大リーグの球団オーナーの4分の3以上の承認を得る必要がある。

編集=江戸伸禎

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