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As Mobile Economist at TUNE, I forecast and analyze trends affecting the mobile ecosystem.

Photo by Mario Tama/Getty Images

モバイル関連の調査企業アップアニー(App Annie)によると、米国における動画アプリ「TikTok」の週間アクティブユーザー数は9月の第1週に5350万人に達したという。

TikTokはトランプ政権の目の敵にされ、オラクルと技術提携を結んだばかりだが、米国人の約6人に1人が利用中ということになる。そして、TikTokの利用者数は、年初から75%も増加しており、直接的な競合アプリの33倍の規模に達している。

さらに言うと、このアプリは驚異的な売上を叩き出している。アップアニーの担当者によると、TikTokは2020年第2四半期の世界のiOSのアップストアの売上ランキングで1位に立ち、パンデミックの影響で家に閉じ込められた人々を魅了した。

さらに、TikTokの利用者ベースは競合を大幅に上回っている。この分野では2020年に急拡大を果たしたLikeeの週間アクティブユーザー数が160万人で、DubsmashやZynnがそれぞれ60万人程度とされている。さらに、もう一つの競合のByteの利用者数も20万人程度でしかない。

一方で、ハリウッドの映画プロデューサーRyan Kavanaugが出資するTrillerは、インド政府がTikTokを禁止して以降、インドで急拡大を果たしたが、このアプリもTikTokの直接的な競合になるほどの利用者は獲得できていない模様だ。

トランプ政権は、オラクルとTikTokが結んだ提携を承認するかどうかの審査を行っているが、その間にもTikTokがさらに成長を続けていることは間違いない。

ここで指摘しておきたいのは、万が一、米国でTikTokが禁止されるような事態になれば、恐らく恩恵を受けるのが、フェイスブック傘下のインスタグラムとスナップチャットになるということだ。スナップチャットはパンデミック後に再び成長を遂げているし、インスタグラムはTikTokそっくりな機能のReelsを導入し、若いユーザーにアピールしようとしている。

調査企業のApptopiaによると、スナップチャットの米国での日間アクティブユーザー数は5200万人に達している。一方で、インスタグラムの米国での日間アクティブユーザー数は1億4000万人近くに達している。

編集=上田裕資

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