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Photo by AaronP/Bauer-Griffin/GC Images

ネットフリックスで9月9日から配信がスタートした映画「キューティーズ!」に対し、未成年の少女を性的に描いているとの批判が噴出した。ネット上では視聴停止を呼びかける動きも起こったが、ネットフリックス側はサンダンス映画祭の受賞作品であるこの映画を擁護する立場をとっている。

ネットフリックスは9月10日の声明で、この映画が未成年者を性的に扱うことに反対する社会的メッセージを持つ作品であると述べ、人々にこの映画を見ることを奨励した。

この映画を製作したフランスのマイモウナ・ドゥクレ監督は公共ラジオNPRのインタビューで、批判する人たちはまず作品を観てほしいと述べた。「映画を観れば、作品の主張を理解してもらえるはずだ。子どもたちは今、極度に性的な対象とされる環境に置かれており、私たちは彼らを守らねばならない」

ドゥクレ監督はこの映画で、保守的な家族の価値観に逆らい、ダンスグループに参加する11歳の少女を描き、サンダンス映画祭のワールド・シネマ・ドラマ部門で監督賞を受賞した。

8月に劇場公開された「キューティーズ!」は、批評家の間から高い評価を得たが、マーケティングが不適切だとの批判も浴びていた。さらに保守派の市民団体のParents Television Councilは、ネットフリックスが未成年の少女を性的に描いているとして強く抗議していた。

ネットフリックスに対する反発は、この映画の配信開始に先立ち、若いダンサーたちが挑発的なポーズをとっているポスターを告知に用いたことから始まった。このポスターはSNS上で強い批判を招き、ネットフリックスは「これらのアートワークは不適切だった」と謝罪していた。

ドゥクレ監督は今月初めのインタビューで、ネットフリックスの告知ポスターの内容を知らなかったと語り、「問題のポスターは映画の内容を正しく伝えるものではなかった」と話した。彼女はさらに、ネットフリックスの共同CEOのテッド・サランドスが謝罪の電話をかけてきたことを明かしていた。

オンライン署名サイトのChange.orgの「ネットフリックスをキャンセルしよう」のキャンペーンには、約62万人が署名を行った。

ローリング・ストーン誌のデビッド・フィアー記者は、「繊細な青春映画が文化戦争のターゲットにされた」と書いた。「この映画は、若すぎる少女たちにセクシュアリティを押しつけることがいかに有害であるかを描いているが、それとは正反対の作品であると誤解されて、批判された」と彼は指摘した。

編集=上田裕資

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