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山本憲資の百聞と一見の二兎を追う

軽井沢の千ヶ滝エリアに物件を購入。改装し、「游獅山荘」と名付けた

軽井沢を訪れる機会は以前からちょくちょくあり、この何年かは「いつかここにも拠点を構えたいな」と朧げに思っていた。

軽井沢を専門にする不動産会社のウェブサイトを定期的に眺めていて、ひとつ気に入った物件を見つけたのが今からおよそ1年前。そのままの価格では手が届かずで、もう少し下がらないかと思っていたところ、半年ほど経過してなんとか自分の手の届く価格になり、昨年末、思い切って購入を決めた。


軽井沢駅から徒歩15分ほどの旧軽井沢エリア(shutterstock.com)

「軽井沢」と聞いて多くの人が想像するのは、おそらく背の高い木々や苔に覆われたイメージで、それに近いのは旧軽井沢エリアの雰囲気かもしれない。僕が購入した小屋は、軽井沢駅より少し西に行った中軽井沢の北の千ヶ滝と呼ばれるエリアで、旧軽よりも森の雰囲気が強くて少し鬱蒼としている。

僕はこのエリアの自然が醸し出す空気感が気に入っていて、旧軽よりもリーズナブルでもあるこのあたりに狙いを定めて物件を探していた。「星のや軽井沢」のとんぼの湯も徒歩圏で便利だし、日本文化研究者の故ドナルド・キーンさんの別荘もこの近所にあるらしい。

テクノロジーで距離をハックする


築約50年のこの物件を購入後、こつこつと全面リノベーションを進めていたのが、8月に概ね完成した。新型コロナウイルスの影響で会社はリモートワークが主体になり、今後もそれが続きそうなので、思い切って軽井沢をメインの拠点にしてみようと決断した。

毎日出社する必要がないのであれば、ずっと東京にいる必要はない。それならば、もっと自然に囲まれた快適な環境で過ごしたい。とはいえ、不便を楽しみたいというわけでもない。今の時代、どこにいても都会と変わらない便利な生活を享受できるのではと思い、その前提で小屋を強力なスマートホーム仕様にアップデートしていくことにした。

僕の会社が展開しているスマホ収納サービス「サマリーポケット」もそのひとつと言えるだろうが、距離をものともせず快適に暮らすためのサービスやツールが加速度的に普及していっている。その恩恵をどこまで受けられるのか。テクノロジーでどこまで”距離”をハックしていけるのか、自ら実験してみようと思ったのだ。



ちなみに僕はスタートアップの創業経営者ではあるが、会社はまだまだ多額の広告費で赤字を出しながら成長を続けていることもあって、巷で言う“IT社長”のように自由に使えるお金があるわけではない。一定以上の働きをしているつもりはあるので、大企業で働く同年代と同程度の給与は取っているが、40歳を手前にして独身である分、自由に使える金額が少し多いくらいの話である。

成功者の贅沢品としての別荘ではなく、都心から離れた拠点という現実的なオプションとして、この生活をどのように実践していくのか。『スマートリモートライフのすすめ』シリーズとして書いていこうと思う。第一回は、物件購入と移動手段について。

文=山本憲資

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