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キース・アレクサンダー(Photo by Riccardo Savi/Getty Images for Concordia Summit)

米国防総省(ペンタゴン)の情報機関として知られるNSA(国家安全保障局)の長官を務めたキース・アレクサンダーが9月9日、アマゾンの取締役会に加わったことが開示資料で明らかになった。

アレクサンダーのアマゾンの取締役への就任は、タイミング的に非常に興味深い。国防総省は昨年10月、110億ドル(約1兆1700億円)相当の軍事クラウドの構築事業を、マイクロソフトに委託する契約を発表したが、アマゾンがそれに異議申し立てを行い、見直し作業を行った結果、当初の予定通りマイクロソフトに委託すると9月4日に発表したばかりだ。

これに対しアマゾンは、トランプ大統領がジェフ・ベゾスCEOを個人的に嫌っているため、マイクロソフトに有利な決定を下したと主張していた。

アレクサンダーは2005年8月から2014年3月まで、NSAの長官を務めており、NSA元職員のエドワード・スノーデンは、アレクサンダーが米国のスパイ活動を指揮したと述べていた。現在はサイバーセキュリティ企業IronNetの共同CEOを務めるアレクサンダーは、その他の10人から構成されるアマゾンの取締役会に参加した。

スノーデンが2013年にNSAの内部情報を暴露した際に、アレクサンダーはスノーデンが裏切り者だと批判した。NSAは、PRISMプログラムと呼ばれるスパイ活動を通じて、アマゾンやアップル、グーグル、マイクロソフトのデータを入手していたとされるが、アマゾンはその取り組みに一切参加していないと主張している。

アマゾンは、国防総省が推進する「JEDI(ジュダイ)」と呼ばれる軍事クラウドの構築事業をマイクロソフトに奪われたことに不服を申し立て、「評価プロセスには明らかな欠陥、誤り、紛れもない偏見が含まれていた」として、提訴している。

スノーデンは今回の報せを受けて、ツイッターに次のように投稿した。「キース・アレクサンダーは国家による違法な大量監視プログラムを指揮し、世界的な大スキャンダルを引き起こした張本人だ。そして、アマゾンのAWSは世界の全ウェブサイトの6%をホストしている」

新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、アマゾンを筆頭とするテック系企業は業績を伸ばし、アマゾンの株価は年初来で72%の上昇となっている。フォーブスはアマゾンCEOのジェフ・ベゾスの保有資産を1921億ドル(約2兆円)と試算している。

編集=上田裕資

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