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Poomsak Thammasermsakul / Getty Images

シカゴを拠点とする不動産分野の金融技術会社「ネストエッグ(NestEgg)」は8月19日、不動産メンテナンス請負業者と小規模家主の協働を支援する新プログラムを発表した。

ネストエッグの最新機能「Bring your own contractor(ブリング・ユア・オウン・コントラクター:BYOC)」は、家主がそれぞれのキャッシュフローに応じて、コストを分散できるようにしながら修繕スケジュールを設定し、請求を処理することで、家のメンテナンスプロセスを自動化・合理化するというものだ。

ネストエッグのCEOで共同創業者のヤーカン・フレッチャー(Eachan Fletcher)」は、「(独立系家主の)およそ3分の1は、知り合いである請負業者と契約していて、直接的なやりとりで仕事上の関係を築いていることがわかっている」と語る。「当社は、請負業者がシームレスにプロセスに参加できるようにしている」

修繕が必要になったときは、ネストエッグが賃借人および請負業者と直接やりとりするので、家主は仲介役の仕事をせずに済む。

テキサス州で6室の賃貸物件を運営するネストエッグのある顧客は、「これまでの経験から言えば、家主の仕事で最も時間をとるのは、メンテナンスに関する問題の解決だ」と述べる。「修繕プロセスの最初から最後までネストエッグが、入居者とも、長年の付き合いがある請負業者とも、直接やりとりしてくれるので、膨大な時間が節約できる」

家主に、信頼できるメンテナンスパートナーがいない場合でも、BYOCを通じて、ネストエッグが入念に吟味した請負業者を推薦することもできる。

BYOC機能は、家主と請負業者双方におけるビジネス上の「悩みの種」に関する調査をもとに開発された。この機能のリリースと時を同じくして、修繕要請が増加する傾向が見られている。ネストエッグによれば、多くの賃借人が自宅に閉じこもったパンデミック中に、メンテナンスに関する問題が70%増加したという。

そうした需要の急増は、家主にとっても、メンテナンス業者にとっても負担になっている。一部の地域では、新型コロナウイルスの影響によってメンテナンス事業者の人員が減少したり、短縮スケジュールで作業をしたりしているケースもある。同時に、家族経営の賃貸物件オーナーは、現在の経済状況悪化による家賃払いの不安定化という問題にも直面している。

「家主は、将来の展望に対する不安を膨らませている」と、フレッチャーは言う。「賃借人に対して完全に機能する住居を提供することで、家主自身が経済的に苦しくなる可能性もある。そうした選択をしなければならない状況に、家主を追いこみたくないと当社は考えている」

そうした考えからネストエッグは、メンテナンスの前払い費用を立て替え、その後、家賃の入った月に家主が返済できるようにしている。

「スマート金融サービスと高度な技術をうまく使って、仕事が確実に完遂され、請負業者が全額受け取れるようにした」と、フレッチャーは説明する。「さらに当社は、追加料金なしで、家主がメンテナンス費用を分散できる方法も提供している」

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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