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高校時代にスウェーデンに交換留学し、大学卒業後はスウェーデン大使館商務部勤務、その後、理想の子育てを求めて家族で移住した久山葉子氏。著書に『スウェーデンの保育園に待機児童はいない 移住して分かった子育てに優しい社会の暮らし』もある久山氏に、日本への一時帰国の際、何に「至福」を感じるか? について、現地在住の日本人諸氏にも取材のうえ、ご寄稿いただいた。

今回はその前編。現地の暮らしの様子とあわせて紹介する(後編:7〜11はこちら)。


日本で楽しみなこと


わたしはスウェーデンに移住して10年になるが、スウェーデン在住者にとって、日本への帰省は1年のハイライトだ。ほぼスウェーデン育ちの娘(小学6年生)でさえ、日本に旅行に行ける日を指折り数えて楽しみにしている。いったい何がそんなに楽しみなのか。スウェーデン在住仲間や娘にも意見を聞きつつ、ベスト11をまとめてみた。

1. 山


自然とのふれあいという意味では、圧倒的にスウェーデンに采配が上がるはずなのだが……森と湖の国スウェーデンには、ごく一部にしか山がない。日本人の感覚だと丘くらいのものが「山」と呼ばれたりもする。登るわけではなくても、そこにあるだけでほっとする存在が山だ。

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日本の山のある風景(Getty Images)

2. 美容院


海外に住んでいると苦労するのが美容院。日本人の髪質や毛量に慣れていない美容師さんにお任せすると、自分のイメージとは程遠い仕上がりになってしまう。スウェーデン在住の友人たちには、わざわざ日本人の美容師さんがいる街まで行って切ってもらう人もいれば、日本に切りに行くという人もいる。わたしも日本に帰ると必ず美容院に行くが、黒·茶色のカラーの豊富さ、帰国するたびに進化しているトリートメント技術、極楽のヘッドスパなどに感動する。

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日本の美容室の様子(Getty Images)

3. 包装のワクワク感


スウェーデン在住のセンスのよい友人が日本に帰省したときの至福として挙げていた点だが、「なるほど」とうなずいてしまった。スウェーデンでは環境保護の観点から、近頃は包装自体しないことが多い。

友達へのプレゼントにとマリメッコのマグカップを購入しても、そのまま「はいっ」と渡される。「プレゼント包装してください」と頼むと、使い古した汚い段ボールの小箱に詰められ、その上から自分でやりました感溢れる包装ということになる。もらった人は開いたときびっくりするだろうなぁ(特に日本の人だと)と思いつつも、わたし自身は自分で包装するセンスも技術もない。過剰包装には断固反対だが、日本のお菓子などの趣向を凝らした包装は、それ自体に商品価値を感じる。

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日本のお菓子のパッケージ(Getty Images)

文・写真提供=久山葉子 編集=石井節子

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