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最先端の経済誌「Forbes JAPAN」の記事紹介

元榮太一郎 弁護士ドットコム代表取締役会長

法律トラブルに悩む人に、オンライン法律相談や弁護士検索サービスを提供する「弁護士ドットコム」。大手弁護士事務所勤務を経て、29歳で起業した元榮太一郎に経営者としての働きがいなどを聞いた。


「専門家をもっと身近に」という理念のもと、専門家と人々をつなぐポータルサイト「弁護士ドットコム」「税理士ドットコム」「ビジネスロイヤーズ」、Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」を提供しています。

会社は7月に16年目を迎えますが、8期連続の赤字を抜け出し、2014年にマザーズ上場を果たせたのは、当初の信念を貫いたからと自負しています。現在もおかげさまで「弁護士ドットコム」の登録弁護士は1万9000名以上、注力している「クラウドサイン」の導入企業数は80000社超、契約送信件数は累計で200万件超となりました。

もともと私は大手弁護士事務所で企業法務弁護士として働いていたのですが、ベンチャー企業を担当したことを契機に、「一度きりの人生を血湧き肉躍るものにしよう」と思い至り、起業しました。

弁護士と経営者というふたつの立場を経験して思うのは、弁護士は自己完結型というか、個人の能力をひたすら高めていけば誰かの力を頼らなくてもある程度の仕事はできる。一方、経営者はそうもいかない。例えば私はサイトのプログラミングもデザインもできないので、プロフェッショナルの力が必要になります。その際、「元榮さんと一緒にやりたい」と共感していただくためには、率先垂範を含めた自己鍛錬がとても重要だなと。

「こういう素晴らしいインパクトを社会に届けたい」と思えば今日からでも新しい事業やサービスにチャレンジでき、よいプレッシャーを日々0.1%でも積み重ねていけば未来の自己成長につながる。「人間修業の場」として、経営者は最高の仕事ですね。

そんな自己鍛錬に入るかはちょっと微妙ですが(笑)、4月からマンツーマンの英会話スクールに通い始めました。1年で1000時間勉強するというもので、宿題は山のようだし、毎日インストラクターに勉強内容を報告しなければならない。非常にハードですが、その分、効果が高い気がします。中でも2週間に1本、4分程度の英語を、音声を聴きながら追いかけるように発音するというシャドーイング(スピーキングの一種)は、根気強く続けていけば絶対にブレイクスルーできるだろうなという実感が日々ありますね。

今回のコロナショックについては、起きてしまった以上は、人類が進化するチャンスだと前向きに受け止めています。これを機に、一人ひとりがリモートワーク等を通じワークライフバランスを高めながら、これからの時代に求められるスキルや生産性を高められれば、日本人らしい活躍や日本らしい発展につなげられると思う。あとは、「自助」としてのお金に対するリテラシーを高めるきっかけにもなるかと。

漫画『バビロン大富豪の教え』に描かれているように、収入のうち必ず10分の1は貯蓄し、そのお金を働かせるようにすれば、こういう危機にも対応できるようになるでしょう。そして今後は自己成長につながるものにより時間とお金を使う。モノではなく、感性を高めるためのコト消費がさらに加速化していくような気がします。ピンチはチャンス。ぜひこの時期をみんなで自己鍛錬や価値向上につなげていければと思います。

構成=堀 香織 写真=yOU(河崎夕子)

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