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新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)のような危機が生じている間、多くの人は日々の生活や職場で助けを求めることに消極的だ。

米誌タイムのある編集者は、夫が新型コロナウイルス感染症に感染したことで予想もしなかった課題に直面。支援を必要としていたが、彼女はそれを求めなかった。「私たちはこれまで支援を提供する人であり、それを必要とする人ではなかった」と考えたのだ。

しかし最終的に、彼女が大丈夫なふりをしているが実はそうではないと気づいた友人や同僚が支援をオファー。受け入れたことで、夫は10日後に回復し、彼女は価値ある教訓を学んだ。

「人は自分たちだけでもなんとかすることはできるが、元気でいたり、活躍したりするには他者が必要だ。私と夫がウイルスとの闘いにおいて抱えていた最も危険な“持病”は、自分たちでやろうとしようとしすぎたことだ」と彼女は述べている。

職場も、人々が助けを求めることをためらう領域だ。私は、従業員を削減している企業や、空きポジションの補充を遅らせている企業で働いている人たちから、増え続ける業務量をこなして疲れ果てていると涙ながらに語られたことがある。

ミシガン大学ロス経営大学院のウェイン・ベーカー教授(経営学)は、私たちは支援を求めることを恥じるべきではないと語っている。それどころか、人に頼むというシンプルな行為には力があると言う。

ベーカーは、著書『All You Have to Do is Ask(唯一しなければならないのは頼むこと)』で、「支援を求めないことは、私たちが下す決断の中でも特に自己制限・制約的で、自己破壊的とさえ言える」と述べている。

「他者からの助けや支援がなければ、私たちは仕事を完了したり問題を解決したり、自分の任務を遂行するための力を得ることはできない」(ベーカー)

私は先日ベーカーに電子メールで取材し、現在でも本が出版されたとき(2020年1月)と同じように感じているかについて尋ねた。

「私は、人はこれまでに増して他者を助けたがるだろうと強く信じています」とベーカー。

「もちろん、他者の状況について敏感にならなければならないが、他者を支援することはストレスの緩和につながる。他者を助けることで気持ちよく感じ、やりがいや自分が役に立っている感覚を得られる。また私たちは、他の多くの人が持つ孤立感や寂しさに共感する。他者とつながること、助けを求めて相手を助けることは、孤立と闘う方法だ」

翻訳・編集=出田静

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