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Photo by Drew Angerer/Getty Images

ヴァージングループ会長のリチャード・ブランソンが運営する「ヴァージン・オービット(Virgin Orbit)」は5月25日、航空機を使った空中からのロケット発射実験を行った。しかし、ロケットのエンジン点火直後に異常が見られ、失敗に終わった。

宇宙分野では各社が様々なアプローチでア小型衛星を軌道に送り込もうとしているが、ヴァージン・オービットはボーイング747を改造した航空機コズミック・ガール(Cosmic Girl)の翼の下に長さ16メートルのランチャーワン(LauncherOne)と呼ばれるロケットを吊り下げて飛行し、高度1万メートルの空中からロケットを発射しようとしている。

しかし、25日にモハーヴェ砂漠の宇宙港を離陸したコズミック・ガールから太平洋上空で切り離されたランチャーワンロケットは、エンジンの点火には成功したものの、異常が検知されたため、軌道に上昇する途中で実験は打ち切られた。

ヴァージンの試みが失敗に終わったとの報せを受けて、テスラのイーロン・マスクは「残念だ。しかし、ロケットを地球周回軌道に乗せるのは困難なチャレンジであり、当社のファルコン1の場合は4回目でようやく成功していた」と思いやりのあるツイートをした。

マスクが運営するスペースXは、2008年9月に民間企業としては初めて液体燃料ロケットを軌道に乗せることに成功していた。

ヴァージン・オービットのチームが今回の失敗で落胆していることは明らかだ。しかし、同社は、「今回のテストから貴重なデータが得られた」と述べ、今後のプロジェクトに活かしていく意向を示した。同社CEOのダン・ハートは声明で次のように述べている。

「我々はこれまで多くの目標をクリアしてきたが、望んでいたことの全てを実現するには至っていない。しかし、本日の試みによってプロジェクトをさらに前進させた。エンジニアたちはデータの精査を進めており、次につなげようとしている。当社のチームは常に学び、修正を行い、間もなく実施される次のテストに向けた準備を進めている」

ブランソンは昨年、宇宙旅行企業「ヴァージン・ギャラクティック」を上場させたが、ヴァージン・オービットはそこから派生的に生まれた小型衛星の打ち上げに特化した宇宙開発企業だ。

編集=上田裕資

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