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フォーブス ジャパン編集部 エディター


“些細な気がかり”がモチベーション低下の原因になる


コーチングでは、人にフォーカスし、思考や価値観を理解した上で次の行動へ促すことが基本の流れ。そこで見直したいのが、1on1だ。「人(感情・価値観・考え方など)」か「コト(市場環境・タスク・課題解決など)」のどちらかに焦点をあてて進行することが多い1on1だが、コーチングにおいては「人(感情・価値観・考え方など)」にフォーカスして話し始める。

「変化や成長を促すコミュニケーションには『自分の知覚・感覚を知る→捉え方を解釈する→反応や行動を起こす』の流れがあります。コーチングは、それぞれのフェーズに対してアプローチしていきます。

はじめに事象への関心を聞き、相手の価値観を把握します。そこから、他者との違いや捉え方、解釈を明らかにして興味関心を広げていく。その後『ほかにどんな選択肢があると思う?』と投げかけ、選択肢を増やしていくのです」

「メンバーのモチベーションを下げるような”些細な気がかり”がないかも細かく気にしたほうがいい」と、mento登録コーチは語る。特にリモートワーク環境下では、「些細なことほどエネルギーを下げる要因(=モチベーションを下げる)」になったまま放置されやすいという。

「例えば、1万円を貸しているときより、100円を貸しているときの方が『返してほしい』と言い出しにくく、解決に向けてのアクションが取りにくいため、結果的に相手が気にする度合いが高くなると言われています。要するに、小さなことほど心に引っかかり続けるもの。リモートワークでの『顔が見えない状況』では、メールの返信が遅いなどの小さなことが解決されないまま心に引っかかり続け、、仕事に集中できず、モチベーションを下げる状態をつくりやすくなってしまいます。メンバーが持つ些細な気がかりを共有しやすい機会を意識的に作っていくことが必要です」



一方で、エネルギーを上げる要因(=モチベーションを上げる)となるのが、自己決定感、成長実感、貢献実感。Withコロナ時代にあっても、メンバーのモチベーションをより高めるには『この厳しい経験があなたのどんな成長につながっていると思うか?』『こんなときだからこそ誰の何に自分は貢献したいか?』などの質問を投げかけることが有効です」

こういった要素を活かすため、1on1での全体的な流れもチェックしておきたい。

「1on1は、相手の状況や些細な気がかりが引き出せるようなアイスブレイクからスタート。続いて『今日の1on1をどうしたい?』『(1on1を通じて)どうなっていたい?』など、セットアップとゴール設定を行います。先ほど話した、変化や行動を促すコミュニケーションを基軸に、現状と理想のギャップや、次にとるべき行動を決めていく。全ての1on1でこの手順を踏む必要はありませんが、例えば月1回ペースで相手から主体的に話してもらう1on1を用意するのもいいかもしれません」

文=福岡 夏樹

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