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「遊び」で変わる地域とくらし

自宅で簡単にできるお菓子づくりのアイテムが人気急上昇

「ミルクレープ、アップルパイ、ドーナツ、スコーン、このうちのどれでもいいので、食べたことがある人は?」と聞かれたら、多くの人たちが「はい」と答えるだろう。しかし、「これらのお菓子をつくったことがある人は?」と聞かれたら、首を横に振る人のほうが多いだろう。

お菓子をつくったことがない人たちは、どのようにつくるのか想像するのも難しいのではないだろうか。どんな材料でできているのか、簡単にできるのか難しいのか……キッチンに立つ習慣がない人にとっては、お菓子をつくることは料理以上に遠い出来事と言えるかもしれない。

この数週間、皆が巣ごもりしているせいか、ネットでは家で楽しむお菓子づくりの市場が急激に伸びている。日本最大級のお菓子・パンづくりの専門サイトを約15年間運営している「cotta」は、昨対比で200%以上の伸びを見せているという。

「小麦粉のような単体アイテムより、初心者でも手軽で失敗しないアイテムが伸びている」と語るのは、cotta代表取締役社長の黒須綾希子さん。この外出自粛で、普段はお菓子づくりをしない層を新規で取り込めているという。今後しばらくは、これまで以上に需要が高まっていくことも想像できる。

卵と牛乳で簡単にできる「ミックス粉」


cottaで人気を集めているのが、初心者でも失敗しにくいキット系、または子どもと一緒につくれるような商品だという。

代表的なのがミックス粉だ。パッと思い浮かぶのはホットケーキミックスぐらいかもしれないが、実はミックス粉のは実は種類が豊富で、cottaで販売されているものだけ見ても100種類以上ある。ドーナツ、パウンドケーキ、マカロン、マフィン、ベルギーワッフルなど、驚くほど多岐にわたる。

どれも水、卵、牛乳、バターなど、手軽に用意できる食材でつくることができ、失敗するリスクも低い。難しい作業もあまりなく、ひと手間で手づくりのお菓子を楽しめるという点も、子どものいる家庭では支持されているというのも頷ける。

ボールひとつでできる「型なしおやつ」


ケーキであれクッキーであれ、お菓子を完成させるにはおよそ「型」がつきものだ。タルトもシフォンケーキも作りたければ、それだけ道具を揃える必要がある。しかし、それがお菓子づくりの敷居を高くしている要因でもある。

そのため、その道具購入の手間とコストを省き、ボールだけで気軽につくれるような「型なしおやつ」が伸びている。昨対比500%以上と人気急上昇だという。例えば、スコーンであれば包丁で切るだけで簡単にできるし、ドーナツも手でこねるだけなので、ボールがあればいい。

執筆:内田有映 取材協力・写真提供:株式会社cotta

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