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ジャック・マー(Photo by Wang HE/Getty Images)

中国のEコマース最大手アリババの映画部門「アリババ・ピクチャーズ」は、4月9日、2019年度(2020年3月31日まで)の収益見通しを開示した。それによると、同社は通年で11億元から12億元(約170億円から184億円)の損失を見込んでおり、損失額は前年度の2億5400万元から大幅に増加する見通しという。

損失を招いた主要因は、中国で2019年から進めてきた取り組みが困難に直面したことや、今年1月から3月にかけての売上の減少によるものという。アリババ・ピクチャーズは声明で「新型コロナウイルスの感染拡大が及ぼしたダメージは、投資プロジェクトの失敗が生んだ損失と同レベルに達した」と述べた。

世界の映画館の大半が今年の第1四半期に閉鎖されており、主要映画作品の公開も先送りとなっている。

ジャック・マーが設立したアリババは、ニューヨークでの上場を控えた2014年に、エンターテインメント分野への投資を拡大させた。同社は2014年6月に香港市場に上場するChinaVision Media Groupの株式60%を約8億ドルで買収し、社名をアリババ・ピクチャーズに改めていた。

アリババ・ピクチャーズの株価は2015年には最高値の4.9香港ドルを記録したが、4月9日には1.01香港ドルまで下落し、過去1年間の下落幅は3分の1以上に達した。

しかし、同社は9日のアナウンスで「個別セグメントの業績は楽観できる」と述べ、今後の1年間で、親会社のアリババのデジタル部門やエンタメ部門とのコラボを進めていくと宣言した。

編集=上田裕資

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