Close RECOMMEND

AI通信「こんなとこにも人工知能」

アマゾンウェブサービス(AWS)ゼネラルマネージャー Roger S. Barga

将来的に大きな成長が見込まれているロボット産業。日本企業が牽引してきた産業用ロボットに加え、近年では工場で人間とともに働くことができる協働ロボット、また家庭用掃除ロボットやAIスピーカーに代表されるサービスロボットなど新たなタイプの製品が続々と登場し、市場規模は着々と拡大をみせている。

なかでも、社会空間のあらゆる場所で活躍していくであろうAIを搭載した知能型サービスロボットの市場規模は、いずれ産業用ロボットのそれを超えていくだろうと予測されている。

ビジネス的な成功を収めたい企業にとって大きな魅力を秘めているが、小規模な企業やベンチャーにとっては高い敷居もある。ハードウェア開発に始まり、コンピューター性能および演算パワーの確保、ロボットを知能化させるためのソフトウェア開発、ロボットが適正に動くかどうかを検証するシミュレーション、またアップデートの際の保守・検証など、負担すべきリソースやコストが非常に大きいのだ。

ここ数年、クラウドファンディングや大企業から大規模な資金調達を行った有名プロジェクトが頓挫し、投資者やメディアから非難を浴びるというような出来事も決して珍しくなくなった。

需要があるのに、ビジネスを軌道に乗せるまでの課題が多く、企業のコスト負担も大きい。そんなロボットビジネス最前線の課題に一石を投じるサービスが登場した。アマゾンウェブサービス(AWS)の「AWS RoboMaker」(以下、RoboMaker)だ。

RoboMakerは、世界中で使用されているロボット開発のためのソフトウェアプラットフォーム「ROS」、シミュレーションツール「Gazebo」と、AWSのクラウド技術およびAI開発ツールを統合。リソースやコストを抑えながら、さまざまなタイプの知能型ロボットを開発したり、安全に運用できる環境を用意する。

企業が抱える課題を解決


今回、AWSの同サービス部門で責任者を務めるゼネラルマネージャーのRoger S. Barga氏と直接話す機会があったので、サービスの全体像や目指すべき理念などについて聞いてみた。

Barga氏はまず、サービス提供に先立ち、ロボットの構築やサービスを提供している200社以上にヒアリングを行ったと明かしたうえで、「その結果、スタートアップも成熟したロボティクス企業もみなROSを使っていた。また、小規模スタートアップにはシミュレーションに課題があるということが分かりました。実際にロボットを動作させる環境でシミュレーションを望んでいるが、リソースに限界があるということです」と現状を語る。

文=河 鐘基

この著者の記事一覧へ

PICK UP

あなたにおすすめ