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機能性食品に関する学術誌『Journal of Functional Foods』で2020年1月に発表された研究によると、マテ茶に含まれるカフェインは体脂肪の蓄積を抑制するようだ。ただし、これはあくまでも実験用マウスの場合だ。

つまりこの研究は、年末年始に食べ過ぎた人間の体重増加をコーヒーが防いでくれることを証明するものではない。ある意味でドブネズミのような人であっても、それは同じだ。

ただし、この研究を紹介するメディア記事で、コーヒーやカフェインが、休暇中の体重増加を何らかのかたちで防いでくれるか、なかったことにしてくれる可能性があるとするものが、いくつか登場してきている。しかし、実験用マウスに限定された話でなく、この研究結果が人間にも当てはまると考えるのは短絡的にすぎる。

今回の研究では、クリスマスパーティーにマウスを招待したわけでもないし、そもそもコーヒーを飲ませることさえしていない。その代わりに、イリノイ大学率いる研究チーム(Fatima J.Zapata、Miguel Rebollo-Hernanz、Jan E.Novakofski、Manabu T.Nakamura、ElviraGonzalez de Mejia)は、4週間にわたってマウスに脂質と糖がたっぷり含まれた食生活を送らせた。さらに、合成カフェイン、コーヒーのカフェイン、マテ茶のカフェイン、マテ茶、カフェイン抜きマテ茶の抽出成分を与えてみた。

その結果、マテ茶のカフェインを摂取したマウスは、カフェイン抜きマテ茶の抽出物を摂取していたマウスと比べて、体重増加が平均で16%少なく、体脂肪の蓄積も22%低かった。

研究では、細胞培養も行われた。研究者たちは、マウスの脂肪細胞(そう、人間ではなくマウスの細胞だ)を、合成カフェインや、コーヒーまたはマテ茶のカフェイン抽出物のいずれかに暴露した。その結果、カフェインに暴露された脂肪細胞では、蓄積された脂質の量が20%から41%減少した。

さらに、カフェインへの暴露によって、脂肪酸合成酵素(FASN)ならびにリポタンパク質リパーゼ(LPL)という2種類の遺伝子発現も減少していたという。FASNとLPLは、低密度リポタンパク質(LDL)コレステロール(つまり悪玉コレステロール)とトリアシルグリセロールの生成ならびに処理に関係した酵素を生成する役目を持っている。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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