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「ドクター・フィル」ことフィル・マグロー(Photo by: Nathan Congleton/NBCU Photo Bank/NBCUniversal via Getty Images)

「ドクター・フィル」ことフィル・マグローは、処方箋を出すこともできなければ、機内で倒れた乗客の手当てもできない。脳外科手術も執刀できなければ、骨折を治すこともできない。だが、自分の肩書きを使って金を稼ぐ方法は良く知っている。心理学者から人気テレビタレントへと転身したマグローは、フォーブスのランキング対象期間となった1年間で他のどのテレビ・ラジオ番組司会者よりも多い9500万ドル(約104億円)を稼ぎ出した。

マグローは2002年から続く看板番組『ドクター・フィル』で、学校を中退したティーンエージャーや、子どもを失った母親、暴力的なパートナーと別れたい女性といった人々の身の上相談に乗っている。2006年には臨床心理士の免許を自ら返上したが、それ以降も番組の人気は衰えていない。

同番組の司会者兼プロデューサーであるマグローは、番組広告収入の50%以上に当たる5000万ドル余りを受け取っているほか、プロダクトプレイスメントからの収入と、今年はさらに新たに4シーズンを製作する契約締結のボーナスとして100万ドル以上を受け取った。

だが収入源は同番組に留まらない。マグローはこのほかにも、医療トーク番組『The Doctors』、裁判科学ドラマ『BULL/ブル 法廷を操る男』、芸能情報番組『DailyMailTV』、相談番組『Face the Truth』の4番組をプロデュースしている。また、自身の心理学のルーツへと戻り、アプリ「Doctor on Demand」も立ち上げた。同アプリは、患者と臨床心理士らをオンラインでつなげるもので、評価額は3億ドル(約330億円)とされる。

今年の「世界で最も稼ぐ司会者」ランキングに入った5人は、2018年6月1日~2019年6月1日の期間で合わせて4億2700万ドルの収入を得ていた。司会業は、エンターテインメント業界でも特に儲けの良い職業の一つとなっている。5人の顔触れは、保守系ラジオ番組の司会者から、家族そろって楽しめるリアリティー番組の司会者までさまざまだが、その多くが当初の人気番組を超えて、誰もが知る存在へと成長している。

1位 ドクター・フィル/9500万ドル
2位 ハワード・スターン/9300万ドル
3位 ラッシュ・リンボー/8700万ドル
4位 エレン・デジェネレス/8050万ドル
5位 ライアン・シークレスト/7150万ドル

翻訳・編集=遠藤宗生

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