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子どもの場合、インフルエンザに感染すると、異常行動を起こし、救急受診する場合もある。「インフルエンザに罹患すると高熱のため、異常行動を起こすお子さんがいます。原因としては、熱せん妄、脳症、タミフルの影響の3つが考えられます。熱せん妄とは、高熱でうなされ、うわ言を言ったり、見えないものが見えるといった症状です。この場合、少し時間をおき、落ち着いて会話ができるようになれば問題ありません。会話がずっと成立しなかったり、痙攣、目線が合わないなどの症状があれば、脳症の疑いがあるので、直ちに受診しましょう。因果関係は不明ですが、タミフルを服用中は、異常行動を起こす場合がありますので、目を離さないようにしてください」という。

マスクは効果なし? インフルエンザ予防にはワクチン接種を

風邪やインフルエンザ予防のために「手洗い、うがい」は、必須だ。最近では、マスクを着用する人も多い。しかし、マスクを着用しても感染を完全に防ぐことはできない。

特に、手洗いでは、石鹸やハンドソープなどで手洗いをしてから、アルコール性の消毒液で消毒すると良い。また、ウイルスが増殖しやすい、冬場の乾燥した室内を加湿するのも効果的だという。

ただし、インフルエンザ予防でもっとも効果的なのはなんと言ってもインフルエンザワクチンの予防接種を受けることだと藤巻は言う。「予防接種により、インフルエンザの罹患率を50%低下させることができ、仮に罹患しても重症化を防ぐ可能性が高い」

「インフルエンザワクチンの接種は、生後6カ月から可能で、接種による副反応は接種部位の腫れくらいです。インフルエンザ脳症や心筋症などの致命的な合併症のリスクを軽減するためにも、1歳未満でも受けるべきです。また、卵アレルギーの小児には接種できないと言われることもありますが、多くの場合、問題なく接種できるので、まずは医師に相談しましょう」

一般的にインフルエンザは冬に流行すると思われがちだが、今年は夏にインフルエンザが流行った。背景には、訪日観光客の増加がある。日本の夏は、南半球の国々では冬。日本感染症学会も指摘しているが、南半球からの訪日客がウイルスを運んできた可能性もある。

「来年は、夏にインフルエンザが大流行するのでないかと予想されています」。来年は、オリンピックが開催され、大挙して観光客が訪れることが予想されるからだ。

インフルエンザの予防接種を受けてから、ウイルスに対する抗体の効果が出るまで2週間程度かかり、4週間でピークに達する。来年は、夏前からインフルエンザに注意したほうが良いかもしれない。

文・写真=本多カツヒロ

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