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I am a former university president who writes about higher education.


2つ目は、高等教育で成功を収める女性が劇的に増えたことだ。学位の取得や大学卒業率では女性が男性に勝っている。現在、米国で授与される学士・修士・博士の学位のうち、半数以上が女性に与えられている。また、女性の専攻分野もかつて男性が主だった分野に移っている。

さらに、女性は今、米大学でフルタイムの教職に就く人の44%を占めるようになっている。女性の能力が尊敬されるようになった一因として、学生が女性の教授から教育・支援・指導を受ける機会が増えたことがあることは、ほぼ間違いない。

しかし全てがバラ色というわけではない。女性にとって「ガラスの天井」がいまだに存在する現実を示す調査結果もあった。中でも、リーダーに必要なものとされる性質についてはその傾向が高かった。研究チームは「リーダー職の大半では共同性より作動性が求められる。そのため、女性には男性ほどの作動性がないとみなされていることは、リーダー的地位に関して不利になる」と述べている。

共同性と作動性の性質に関する調査結果の理由は恐らく、職業での男女の隔離や家事負担の性差が続いていることにある。女性の仕事はいまだ社交性を重視する仕事に集中しているし、育児の負担共有への考え方は変わりつつあるものの、女性は今でも家事育児に男性より多くの時間を費やしている。男性はいまだに身体的な強さや競争、専門的な分析を必要とする職業に多く集まる。

これらの調査結果は、高等教育が経済的な平等(今回の場合は女性の地位向上)達成に重要な役割を持つことを強く裏付けている。高等教育は、能力が必要とされ、女性が優位性を示してきた分野だ。高等教育での成功は、女性にとって大きな社会的・経済的利益につながってきた。

最後に、高等教育を頑なに否定する人や「大学は万人向けではない」というひねくれた考えを持つ人たちの多くが、こうした良い影響を無視するのはなぜかを考えてみてほしい。こうした人たちは大抵が高学歴の男性だ。

編集=遠藤宗生

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