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カリフォルニア州議会は9月、ウーバーなどのギグ企業が運転手を従業員として再分類することを強いる可能性がある法案を可決した。また、ニューヨーク州やオレゴン州、ワシントン州などの他の州も同様の法律制定を検討している。こうした州は、巨額の税収を逃していることに気づいたのかもしれない。

これにより深刻な財務的打撃を受けることになるウーバーやリフトなどのテック企業は、カリフォルニア州の新法撤回を求める投票の実現や、例外的措置を求める活動に9000万ドル(約98億円)を投じている。

労働者の分類は一瞥しただけでは無害に思えるかもしれないが、財務面では重要なものだ。ウーバーのような企業が払うべき税金を支払わなければ、その負担を負うことになるのは私たち納税者だ。

ギグ経済企業は規制が緩いトランプ政権下で、運転手などのサービス提供者と顧客の間を単に仲介する罪のないプラットフォーム提供者として振る舞っている。規制当局はこれまで、この戦略に対して本腰を入れて対抗してこなかった。

労働者を従業員として再分類することは、ウーバーなどの企業の生存を脅かすものだ。ウーバーを含め、この分野で事業を展開する多くのテック企業はいまだに赤字続きであり、黒字転換に必死だ。請負人を従業員にすることにより発生する給与と福利厚生の追加コストにより、こうした企業が生き残る方法に疑念が生じる。

ウーバーなどの企業は、ひそかに税金の抜け穴を使い、請負人を利用してビジネスを構築してきた。他の州がニュージャージーに続けば、こうした企業は深刻な危機にさらされるかもしれない。最悪のケースでは企業が破産し、請負人は仕事を失ってしまうだろう。企業の経営を破綻させることなく、請負人と納税の両面で公平性を確保するような絶妙な妥協策は、きっと存在する。

編集=遠藤宗生

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