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米司法省は11月6日、ツイッターの元従業員2人が、サウジアラビア王室及び政府のスパイ活動に関わったとして起訴した。

ワシントン・ポストの報道によると起訴されたのは米国籍のAhmad Abouammoとサウジ国籍のAli Alzabarahの2人で、サンフランシスコのツイッター本社からサウジ政府に対し批判的な発言を行うアカウントのデータにアクセスしていたという。

司法省が、米国内でサウジアラビアのスパイ行為を行う個人を起訴するのは、これが初めてだ。起訴状によると、サウジ政府の高官が2人の元ツイッター従業員らに接触し、スパイ活動を依頼したという。ワシントン・ポストはこの政府関係者の名前をバドル・アル・アサーケル(Bader Al Asaker)と伝えている。

アサーケルはサウジアラビア王国のムハンマド・ビン・サルマン皇太子がイノベーション促進の目的で設立した「ミスク財団(MiSK)」を率いている。

司法省は2人に加え、アサーケルと元従業員らの仲介役を果たしたAhmed Almutairiとされる人物も起訴している。AlmutairiはSNSマーケティング企業を運営し、サウジ王室の業務を手がけていた。

アクセスを受けたアカウントには、サウジ政府を批判する活動家のオマー・アブドゥラジズ(Omar Abdulaziz)のものが含まれていた。フォーブスのThomas Brewsterは昨年11月の記事で、アブドゥラジズの電話がサウジ政府に盗聴されたと報じていた。

アブドゥラジズは、サウジアラビア領事館内で暗殺されたとみられるジャーナリストのジャマル・カショギと連絡をとっていた。ツイッター元社員のAbouammoはシアトルで逮捕され、残りの2人はサウジアラビアに潜伏しているとみられている。

サイバーセキュリティの専門家らは以前から、サウジアラビアが高度なスパイ活動により、反政府活動家の通信を傍受していると指摘していた。

前述のフォーブスの記事は、サウジ政府がイスラエル企業のNSO Groupから特殊なプログラムを購入し、ワシントン・ポストのコラムニストだったジャマル・カショギを含むジャーナリストや人権活動家の通話を傍受していたと伝えていた。

編集=上田裕資

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