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最先端の経済誌「Forbes JAPAN」の記事紹介

長谷川敦弥

社会貢献性の高い仕事に就きたいという学生を、理念と事業内容の両面で惹きつけているりたりこ。その情熱が入社後に空回りすることのないように、採用担当者は志望者ととことん対話を重ねるという。


「障がいのない社会をつくる」というビジョンを掲げ、発達障がいなど働くことに困難を抱える人を対象にした就労支援や、学ぶことに困難がある子ども向けの学習教室やプログラミング教室等の事業を展開するりたりこ。社会課題をビジネスとして解決 していく新しいモデルを提示し、急成長を遂げてきた。

そんなりたりこの採用は、徹底して「個」にフォーカスすることに特徴がある。一般の事業会社とは異なり、社会課題の解決を事業の核とするだけに、志望動機の明確化がより必要になる。

「リクルーターによる面談で応募誘導するのではなく、話を聞いて『そういう志向をもっているなら、この会社、ベンチャーも面白いよ』と選択肢を広げることも心掛けています。採用面接というより、多分にキャリアコンサルティング的になります。それぞれの思いは尊重しつつ、本当にこの会社でいいのか、よく考えてもらいます」(社長室・武藤康平)

「最終面接のあと、承諾期日を設定することはほとんどありません。りたりこをファーストキャリアに選ぶ特殊性を考えてもらうためです」(執行役員・本郷純)

なるほど、通常の採用とは、かなり様相が異なるようだ。

「近親者に障がいのある方がいたり、自分自身の生きにくさが志望動機になるケースもあります。例えば、他社では隠していた鬱病歴を、りたりこだったら話せるかもしれないと明かした学生もいました。その人のりたりこで働く原動力、原点を一緒に言語化していくという作業が、非常に大切だと考えています」(人材開発部・金井敦司)

りたりこに就職することは、キャリアの選択であると同時に、職業人生でマイノリティや生きにくさにかかわるという点で、生き方の選択であるともいえる。働く価値観は極めてパーソナルなものであるだけに、そこが一致するのかどうか、会社側は学生と丁寧に対話を重ねるのだ。

文=間杉俊彦 写真=能仁広之

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