元新聞記者のダイバーシティ・レポート

Ariel Skelley / Getty Images

日本でも、季節の行事として定着したハロウィーン。川崎や原宿の大規模なハロウィーンパレードのみならず、近年は各エリアで商店街などによるイベントが一気に増えました。子どもたちに人気で、チケット争奪戦になるところも出ています。一部では行き過ぎて、安全面も気になります。昨年は東京・渋谷で10月31日夜から朝にかけ、問題を起こした13人が逮捕されました。子どもの安全教育を続けるNPO「体験型安全教育支援機構」代表の清永奈穂さんと、ハロウィーンとの付き合い方について考えました。

110番の家に駆け込む練習だった

自身も高校生の親である清永さんは、最近、ハロウィーンの意味が変わったと感じるそうです。

「我が家の子どもたちが小さい時は、そんなに派手ではありませんでした。今は、様々な衣装も売っていますし、周りの子との兼ね合いもあって、子どもの世界のハロウィーンも大変そうですね」

清永さんが体験したハロウィーンは、地域のつながり作りや、防犯の実践につながるものでした。

「以前、ハロウィーンの時期に、児童館で子どもたちが仮装を手作りし、お礼のお手紙を持って、110番のおうちを回る、というイベントをやっていました。

110番の家というのは、ステッカーが貼ってあり、何かのときに駆け込める場所です。子どもたちがご挨拶をし、110番の家を認識する機会でした。実際に駆け込み、きちんと大人とお話しする練習をして、できたら、お菓子をいただいていました」

「お菓子は児童館で用意し、事前に110番の家に渡ししておく、ということにしていました。児童館の先生と、地域の人たちの手作り感がよくて、児童館の人気行事でした。ところがだんだん、110番の家の方が用意するお菓子が多くなり、ご挨拶もそこそこにお菓子だけもらっていく子どもが続出し、最初の志がなくなってきたのでやめました。

駆け込む練習だけではつまらないので、ハロウィーンと組み合わせてやってみましょうかと児童館の先生と意気投合し、地域の方も巻き込めたので、初期の目的は達成できました。新しい住宅街などは、こういったことを、ハロウィーンをきっかけにやるのもよいかと思います」

迷子、盗撮、連れ去りも起きる

楽しみながら地域の人と知り合い、防犯につながるのは、いいアイデアです。ハロウィーン自体、トラブルのもとになり、ヒヤリとするケースが増えました。昨年は、渋谷で逮捕者が続出するほどの騒動になってしまいました。

特に、人混みでは子どもに目が届かなくなります。非日常の空気に、子どもが興奮状態になってケガをしたり、仮装している女の子が知らない男性に写真を撮られたりということも聞きました。

安全教育に関わる清永さんは、どう見ているのでしょうか。

文=なかのかおり

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