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米ジョージタウン大学で言論の自由について語るマーク・ザッカーバーグ(右)(Photo by Riccardo Savi/Getty Images for Facebook)

フェイスブックは2020年の米国大統領選挙を前に、運営ポリシーの刷新を行っている。同社は10月21日、有料広告で投票のボイコットを呼びかけたり、投票は無意味であると告知する行為を禁ずると宣言した。

マーク・ザッカーバーグは以前から、フェイスブック上の政治広告に関して、大枠では規制を設けない方向を打ち出しており、虚偽の情報であっても(広告の場合は)掲載が許されるとしてきた。しかし、政治家が暴力行為を煽動する広告などは、例外的に禁止対象としてきた。ここに来て、新たに投票のボイコットの煽動が禁止項目に追加された形だ。

ザッカーバーグは電話会談で、人々を投票に向かわせないようにする広告を禁止すると宣言した。その理由として彼は、そのような広告が「異なる意見を排除することにつながるからだ」と述べた。

フェイスブックはさらに、今後は外部のファクトチェック機関が虚偽であると認定したコンテンツに対し、明確なフラグをつけるとアナウンスした。この対象には、ロシアトゥデイなどの「政府の管理下にある国営メディア」が含まれるという。

この動きとは別にフェイスブックは、虚偽の情報で世論の誘導を狙う、イランとロシアに拠点を置く4つのアカウントを削除したと発表した。

ザッカーバーグは記者らに対し、今後も政治広告の掲載そのものは禁止しないと述べた。その理由として彼は、政治広告を全面的に禁止すれば、現職候補や大手メディアが取り上げる人々が有利になるからだと述べた。

ザッカーバーグは10月17日、1時間に及ぶスピーチで言論の自由や政治的投稿の取り扱いに関する彼のスタンスを説明した。米ジョージタウン大学で行われた講演で彼は、「言論の自由を最大限に重視する」と話し、フェイスブック上では、ただちに他人に物理的危害を与える内容でない限り、誰もが自由な意見を述べられると話した。

これに対し、1968年に暗殺されたマーチン・ルーサー・キングの末娘のバーニス・キングは10月18日のツイッターの投稿で、ザッカーバーグを批判した。虚偽の情報が生み出した社会的ムードが、父の暗殺を引き起こしたとキングは主張した。

「彼女の主張には一理ある。虚偽の情報がキング牧師の暗殺に一定の役割を果たしたことは事実だ」とザッカーバーグは述べた。しかし、彼は自身がキング牧師から学んだ最も重要な教訓について、こう話した。「彼は常に、表現の自由の大切さを説いていた」

編集=上田裕資

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