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最先端の経済誌「Forbes JAPAN」の記事紹介

テンプスCEOのレフコフスキー

「グルーポン」など、数々の会社を立ち上げてきた起業家。自身の“集大成”と位置付ける会社は人類の福音となるか。


「一つすぐに目に付くのが、この紫色に染まった細胞ですね」

エリック・レフコフスキー(49)は、乳ガン患者の診断画像を見ながら指差した。学生時代から科学の講義を受けていないという。それなのに、このヘルステック企業「Tempus(テンプス)」の創業者は、“専門家”のような空気感をまとっている。

そう思わせるのは、彼が過去にデータを取り扱う企業を5つも立ち上げた経験をもつからだろう。その一つに、共同購入型クーポンサイト「グルーポン」がある。

テンプスは、膨大な量の情報があれば、医師も個人向けにガン治療をできるようになる、という仮説のもとで生まれた。仮に、医師がガン患者の病状を分析してもらうべく腫瘍のサンプルをテンプスに送ったとしよう。すると同社は腫瘍を分析し、変異部分を特定して医師にその旨を伝える。医師はその情報をもとに、化学療法よりも効果的な治療を患者に施すことができるかもしれない。いずれは、うつ病や糖尿病などへの応用も期待されている。

この分野にはビッグデータ企業フラットアイアンヘルスを買収した大手製薬会社ロシュをはじめ、コンチェルトヘルスAIといった競合が少なくない。だが、歴戦の連続起業家、レフコフスキーは楽観的だ。

「人生の集大成だと思っていますよ。これが私の“遺産”になるといいですね」

文=ノア・カーシュ & ミケーラ・ティンデラ 写真=ジェフ・ショルティーノ 編集=Forbes JAPAN編集部

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