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WSJ紙は、もう一つ重要な問題に触れている。それは年齢差別だ。私はこれまで、人員削減の対象となった30~50歳までの多くの従業員と連絡を取ってきた。レイオフ(一時解雇)の理由はさまざまだったが、年齢と報酬が根本原因ではないかと全員が考えていた。それまでの仕事と同等の転職先を探す上で、全員が非常に苦労している。また私は、年配者よりもはるかに低い給料しか求めない若い従業員を企業が求めている強い傾向にも気づいた。

もう一つの傾向は、コストが低い都市や国に企業が雇用を移転させていることだ。そうなると、経験豊富な人のための上級職は少なくなる。企業は、不動産コストや保険などの福利厚生を含めると非常にコストが高いニューヨーク市で資格過剰の人を雇うか、ソルトレークシティーやジャクソンビルで若い人材を雇うかといったシンプルな問いに直面する。あるいはポーランドやインドでさらに節約することも検討されるだろう。

偏見は他にもある。資格過剰の人(年齢も高めのことが多い)は知ったかぶりをする、あまり熱心に働かない、組織の非効率性に不平を述べて自分ならどうするかを語る、独裁者のような不快な態度を取る、年齢が下の同僚に上から目線で話す、企業文化になじまないなどの問題があると考える人もいる。またWSJ紙でも指摘されたように、資格過剰の人はより良い仕事を得るまでの一時的な仕事を求めているだけだと思われがちだ。

資格過剰な候補が取れる対策は?

あなたがこの状況にいる場合、すべきことは次の通りだ。

まずは、潜在的な偏見と疑いの気持ちが存在することを理解して面接に向かう。そうすれば不意を突かれることはない。面接官から「なぜあなたの資格に合わない仕事を希望しているのか」と聞かれる前に、最後の仕事で何が起きたか、なぜこの役割に応募したのかを説明する。たとえ居心地悪く感じたとしても正直に話すべきだ。正直で説得力のあるきっちりとした話ができなければ、相手は最悪のシナリオを想像するだろう。

自分がチームプレーヤーで、人とうまく協働できることを言葉や行動で示す。相手の先入観を和らげるため、熱心さとやる気を示すこと。相手に共感し、しっかりと話を聞いて、面接官への尊重と敬意を示す。この仕事を一時的な避難として考えておらず、長期的に勤務したいことを伝える。

悲しいことに、格下げとなる仕事に就けばそれまでと同額の報酬は提示されないだろう。資格過剰の人が面接官に譲歩しなければならないのは不運なことだが、その人が本来持っているネガティブな固定観念に立ち向かう上で必要なことだ。キャリアの中でこうした状況になることは多いので、絶望してはいけない。これを、キャリアについて考え直し、新たなスキルを学び、新たなつながりを築く機会として、また将来成功を手にする基盤として考えよう。

翻訳・編集=出田静

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