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フォーブス ジャパン コミュニティプロデューサー


一方で、結婚は「必要」と答える人も一定数いる。

精神的に楽

・大人のカップルが二人で生活していくうえでは、結婚という形は必ずしも必要ではないと思います。しかし、子どもの教育面や、福祉や介護といった二人だけで解決できない課題を抱えた場合には、結婚という形に乗った方が、今の日本では特に精神的に楽だと感じます。まだまだ非婚カップルに対する偏見は日本では強くあると思うからです。

・私には感情面で結婚は必要だったのだろう。

人生経験やきっかけとして

・離婚もできるという意味では、結婚は永遠の結びつきではないかもしれませんが、人生経験のひとつとして縁があれば必要なのではと考えます。

・この人と家族になるという覚悟をするには良いきっかけになるかと思います。

議長を務めた山田昌弘中央大学教授は、これらの結果に対して、以下のようにコメントした。

「一番大切なのは、二人の関係をどうするかですが、それに制度としての結婚が絡んできます。私は、制度としての結婚が窮屈だから、パートナーもいない人が増えているかもしれないと考えています。また、日本ではセックスレスが浸透するなど、とても永遠の結びつきとは思えない夫婦も増えています。では、パートナーがいない人、そして結婚しても信頼関係がない人たちは、どのようにして人との絆を作り出しているのか、興味があります」

また、サイトを運営するイー・ウーマンの佐々木かをり代表取締役社長はForbes JAPAN編集部の取材に対して次のように答えた。

「働く女性たちにとっては、特に40歳を過ぎた頃から、「結婚」について改めて考える機会が多くなってくるように思います。結婚している人にとっては、仕事に責任を持ち、収入もあり、子どもも育て、家事もするというマルチタスクで人生を追求する女性たちと、仕事だけしかしないパートナーとの意識や価値観、そして行動力のギャップが広がるのもこの時期なのです。また、結婚していない人にとっては、どんな人生の形があるのかをじっくり考え始める時期でもあります。

同時に、結婚という制度が今の社会のライフスタイルに合っていないということも重要な論点です。

日本特有の課題として、選択制であっても夫婦別姓が認められていないこと、世帯単位で社会制度が作られていること、税も年金もパートナーに稼ぎがない方が働き手に有利な法律になっていることなど、働く人同士がパートナーとして暮らすことに逆行した構造になっていることが大きな課題です。

働く女性と結婚は、私自身とても関心のあるテーマです。考え方は人それぞれで良いし、パートナーとの関係や、子どもの有無や状況などで変化もすることだと思いますが、制度改革は必要。働く女性たちとパートナーのあり方からの法律改正の提案はこれからも積極的にまとめていきたいです」


結婚が必要であると答えている人も、不要であると答えている人も、現状の婚姻制度が時代に即していないという点では、一致していた。もしこのまま社会制度が改革されなければ、ますます結婚は「不要」とされ、婚姻率は下がるだろう。

結婚=出産では決してないが、結婚していた方が制度上子供を産みやすい社会であるならば、少子化対策の一環としても、より時代にあった制度づくりが求められるのだろう。

文=井土亜梨沙

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