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ビヨンド・ミートのバーガー(Photo Illustration by Justin Sullivan/Getty Images)

新規株式公開(IPO)を果たした米ビヨンド・ミートは7月末、今年第2四半期(4~6月期)の売上高が前年同期と比べてほぼ4倍になり、通期の見通しを上方修正したことを明らかにした。

植物由来の原料からつくる代替肉の需要が増え続けていることが、改めて示された格好だ。だが、その「革命的な」製品を従来の肉に代わるものにするという同社が掲げる目標の見通しはどうだろうか──?恐らく、すぐに実現されることはないだろう。

ビヨンド・ミートの第2四半期の売上高は、前年比で287%増加。市場の予想を上回る約6730万ドル(約71億4000万円)となった。通期の売上高見通しは、以前に発表していた額から3000万ドル増やし、およそ2億4000万ドルとした。

見直しを行った主な理由は、コーヒーチェーンのティム・ホートンズやファーストフードのカールスジュニアに続き、ダンキンドーナツの親会社が顧客リストに加わったことだ。また、アマゾン・ドット・コム傘下のホールフーズをはじめ、スーパーマーケット・チェーン向けの売り上げも伸びている。

その他、冷凍食品よりもチルド食品の需要が米国をはじめ各国で増えていることも、ビヨンド・ミートの販売が好調な一因とみられている。

従来の肉の「終わり」は程遠い

製品は革命的かもしれないが、ビヨンド・ミートが普及するまでには、まだまだ長い時間がかかる可能性がある。そして、インポッシブル・フーズをはじめとする競合各社は、限界に直面するかもしれない。

市場調査会社ニールセンによると、米国では今年5月25日までの1年間に、植物由来の代替肉の売上高は、前年比で10.3%増加。8億9500万ドルとなった。一方、食肉は同2.3%増の900億ドルだ。

また、別の調査結果によれば、代替肉を購入する人の多くは、習慣的に主に肉を食べている人たちだ。米国では、ビーガン(完全菜食主義)またはベジタリアンの世帯は、全体のわずか5%にすぎない。

その他、代替肉を購入した人の約98%は、実際には平均的な消費者以上に食肉を買っている人たちであることも分かっている。平均的な購入者(年間購入額は478ドル)よりも多く(同486ドル)を費やしている。

代替肉を購入したことがある世帯は、昨年から1.6ポイント増えて約22%となった。だが、そのうち年に5回以上購入したという人は、わすか27%にとどまっている。

編集=木内涼子

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