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世界の成人の50%以上がポルノサイトにアクセスしているとのデータがある。マイクロソフトの研究者の調査によると、ほぼ全てのポルノサイトの閲覧履歴は追跡されており、シークレットモードでの閲覧データも収集されているという。

大手テック企業らは、あなたが誰で、どのような好みを持っているかを追跡可能なのだ。マイクロソフトの研究員のエレーナ・マリスらのチームは、特殊なツールを用い約2万2000件のポルノサイトを調査した。その結果、調査対象のサイトの93%が、平均7つの外部サイトにデータを送信していることが明らかになった。

グーグルの場合は75%、フェイスブックは10%のポルノサイトのデータを追跡しているという。この分野をリードするサイト「Pornhub」の2017年の訪問件数は300億件近くに達しており、1秒間に5万件の検索が行われているとされた。

ポルノ関連のサイトのトラフィックは、インターネット全体の3分の1に達しているとのデータもあり、ネットフリックスやアマゾン、ツイッターの合計を超えているという。また、有名サイト「YouPorn」のデータ転送量はHuluの6倍に達しているという。

ポルノサイトの閲覧履歴は極めてセンシティブなものだけに、慎重な取り扱いが求められる。マイクロソフトのマリスは「サイト運営者らは、厳重にデータを扱うべきだ」とニューヨーク・タイムズ(NYT)の取材に応えた。

マリスらの研究によると、データの暗号化を実施中のポルノサイトはわずか17%だったという。「アダルトサイトの閲覧履歴の監視は、簡単に行える。極めて個人的なデータを収集され、悪用される危険がある」とマリスは述べた。

グーグルやフェイスブックらは共に、ポルノサイトの閲覧データを利用して広告表示を行うことはないと述べている。しかし、今回の調査によって230の企業がこれらの個人情報を収集中であることが判明した。

ポルノに特化した閲覧履歴のトラッカーも開発されており、exoClickやJuicyAds、EroAdvertisingと呼ばれるツールの存在が指摘された。これらのツールを用いると、個人の性別や性的嗜好に合致する広告の配信が可能になるという。

英国政府は今年4月、ポルノサイトを閲覧する場合、年齢認証を必須とする制度の導入を発表したが、ここで危惧されたのが、閲覧履歴と個人の紐付けが可能になることだ。最近の研究では、これが十分に実現可能であることが示された。

近年はソーシャルメディアの個人データ管理の透明性の向上が叫ばれているが、ポルノサイトの閲覧履歴は膨大な人々のプライバシーを危険にさらすものであり、より慎重な取り扱いが求められる。

編集=上田裕資

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