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フォーブスアジアは7月9日、「韓国の富豪50人ランキング」を公開した。韓国は昨年、過去最大となる45人のビリオネアを生み出したが、今年の状況は一変した。

米中の貿易摩擦の余波で、輸出依存型の韓国経済は減速。総合株価指数のKOSPIは14%近く下落し、ウォンの価値も下がった。

今年のランキング入を果たしたメンバーのうち37人が、資産を減少させた。韓国の富豪50人の資産の総額は昨年の1320億ドルから、今年は1100億ドル(約12兆円)に減少し、17%の下落となった。

韓国の輸出額の約5分1を占める半導体業界は不調で、韓国を代表する3人の富豪の資産を減少させた。「サムスン電子」会長の李健熙は前年から38億ドル、長男で副会長の李在鎔は18億ドルの資産を喪失した。サムスン電子の株価は昨年から13%の下落となった。

「SKハイニックス」の崔泰源会長の保有資産は40%減少し、28億ドルとなった。

しかし、最大の資産の下落に見舞われたのは韓国最大の化粧品会社、「アモーレパシフィック」会長の徐慶培だ。徐の保有資産は昨年から半分以下の35億ドルになり、昨年の4位から6位に転落した。業績悪化の主要因は中国での売上減少だった。

製薬大手「セルトリオン」のソ・ジョンジン会長の資産も約3分の1に減少し、74億ドルまで下がった。それでも、ジョンジン会長は韓国で2位の富豪の地位を守った。

一方で資産を増やしたのはスニーカーの製造を手がける「テクワン・インダストリアル」の朴淵次会長だ。世界的なナイキブームと低コストなベトナムの工場での製造により、テクワンは記録的な売上を達成。利益は前年比20%増となった。

ゲーム業界では、「NCSOFT」創業者の金沢辰の保有資産が17億ドルに達し、昨年の24位から18位に躍進した。背景にはモバイルゲームのリネージュMの大ヒットがある。このゲームは2017年6月の配信開始以来、17億ドルの売上を生み、グーグルプレイでも売上トップにランクインした。

建設業界から誕生した新たなビリオネアが、「ホバン建設(Hoban Construction)」創業者のキム・サンヨルだ。年内にも韓国市場でIPOを実施する予定のホバンは、子会社のHoban Co.を吸収。サンヨルの保有資産は18億ドルを突破し、15位に入った。

人気ゲームの「PUBG」を手掛けるゲームメーカー「Bluehole」創業者のChang Byung-gyuも大きく資産を伸ばし、8億9000万ドルで47位に入った。Blueholeが新たに設立したゲームブランドKRAFTONは、中国のテンセントからの出資を受け、評価額は50億ドルとされた。

フォーブスは本ランキングの作成にあたり、各個人の公開情報や株式市場の指標、民間企業及び政府関連のデータベースを参照した。上場企業の株価に関しては、2019年6月21日の終値をベースとした。非公開企業の場合は、類似した上場企業との財務指標の比較により算定を行った。一部のメンバーの資産には、配偶者の持ち分が含まれている。

編集=上田裕資

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