Close RECOMMEND

The editor of RiskHedge Report

Gettyimages

株式市場にも「殿堂」があったら、動画配信サービスの米ネットフリックスはきっとそこに入るだろう。動画の「ストリーミング」サービスの人気上昇により、同社の株価は過去10年間で8500%以上値上がりした。

ネットフリックスは何千万人もの顧客をケーブルテレビ各社から奪い、それによって株価を引き上げてきた。米国の22~45歳の半数が、昨年は「1秒も」ケーブルテレビを視聴していなかった。そして、同国の約3500万人が、この10年の間にケーブルテレビを解約した。

だが、そのネットフリックスにも、悲しい現実を受け入れるべき時が来た。同社の栄光の日々は過ぎ去った。これから同社に起きることは、株主たちにとって愉快なものにはならないだろう。

相次ぐ競合の市場参入

比較的最近まで、ネットフリックスは事実上、競争のない環境を享受してきた。それだけではない。同社は世界で最も大きく、有力なメディア企業の多くから、ビジネスを構築するにあたっての支援を受けてきた。

ネットフリックスの創業者であるリード・ヘイスティングス最高経営責任者(CEO)は、多くのことを適切に行ってきた。最も独創的だったのは、他社が制作した番組や映画を借りることだった。

つまり、他社のコンテンツに頼ってビジネスを構築してきたということだ。そして、それは信じられないほどの成功を収めた。ネットフリックスの加入者は、その他のどのケーブルテレビよりも多い約1億4900万人に達している。

だが、業界はもはやそうした環境にはない。ネットフリックスの巨大な競争相手が1社、そしてまた1社と、姿を現し始めている。コンテンツを提供してきた各社がネットフリックスとの契約を打ち切り、自らのコンテンツに対する支配権を取り戻そうとしている。

世界で最も人気のある映画は、今年サービスを開始する「ディズニー・プラス(Disney+)」が配信することになる。現在はネットフリックスで視聴できるディズニー映画は、今後はDisney+に加入しなければ見られなくなる。さらに、月額料金は6.99ドルで、ネットフリックスの標準プランのおよそ半額になる。

編集=木内涼子

PICK UP

あなたにおすすめ

合わせて読みたい