LGBTからダイバーシティを考える

杉山文野(左)と里見治紀(右)

自身もトランスジェンダーで、今年4月、20万人を動員した日本最大のLGBTプライドパレードを運営するNPO法人・東京レインボープライドの共同代表理事を務める杉山文野が、「いま、なぜダイバーシティが必要なのか?」をテーマに、第一線で活躍する人々と実体験を語りあう、対談連載。

今回話を聞いたのは、セガサミーホールディングス代表取締役社長グループCOOの里見治紀だ。

セガサミーは、同性カップルを排除しない扶養手当制度や、国内グループ社員を対象としたLGBTについてのeラーニングを実現させているほか、「東京レインボープライド」にも積極的に参加している。

国内だけで8000人近い従業員を抱え、かつては「男社会」の色も濃かったセガサミーはどのようにして、多様性を備えた企業へと変貌しようとしているのか?


規定違反だとしてもやるべきことがあった

杉山:先日は東京レインボープライド2019にお越しいただいて、ありがとうございました。パレードは初めての参加だったそうですが、いかがでしたか?

里見:家族と参加したのですが、混んでいて各ブースなどもなかなか見ることができなくて(笑)。こんなに人が集まるのかと、改めて驚きました。

杉山:里見さんはサンフランシスコに暮らしていらした時期もありますよね。あちらのパレードなどには参加されていましたか?

里見:サンフランシスコには2006年から12年まで6年半ほど住んでいました。パレードへ参加したことはありませんでしたが、買い物や食事でお洒落なエリアに出れば、LGBTの人たちをごく普通に見かけていました。

杉山:パレードのために、セガサミーさんのロゴの色をわざわざレインボーカラーに変えて、社員の方にも多く参加していただきました。大手企業さんのロゴを変えるというのは、たとえ2日間のイベント限定だとしても相当大変なはずです。

里見:確かにロゴマークは使用規定などもあり、当社としては前代未聞のことでした。ロゴの色を変えるのは厳密には規定違反になるという声も出たのですが、私自身がやろうといって進めました。

構成=Forbes JAPAN編集部 写真=藤井さおり

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