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中古品市場で優勢を占めていたのはごく最近まで、圧倒的な安値で売るリサイクルショップ、委託販売店やビンテージの古着の販売店などだった。だが、数年前から小売業界で起こり始めた新たな波は、全く新しい「リコマース(中古品売買)」市場を作り出した。

高級ブランドを中心としたリコマース市場のリーダー的存在といえるのが、2011年創業のザ・リアルリアル(The RealReal)だ。同社は6月28日、ナスダック市場に上場。3億ドル(約323億円)を調達した。時価総額は24億ドル近くに上っている。

ただし、スレッドアップ(thredUP)やポッシュマーク(Poshmark)をはじめとする同業者の急増により、同市場における競争は激化している。中にはスタジアム・グッズ(Stadium Goods)のように、スニーカーの再販に特化してビジネスを行う企業もある。

ファッションECサイトのファーフェッチ(Farfetch)は、新たにリセールサイトのセカンドライフ(SecondLife)を立ち上げた。また、百貨店チェーンのニーマン・マーカスは、ファッションファイル(Fashionphile)に出資している。

中古品をオンラインで売買するこうしたビジネスモデルへの投資家の関心は高い。また、同市場の成長率は、衣料品全体の売上高の伸び率の5倍となっている。こうしたことから考えれば、リコマース市場に参入しようとするファッションブランドは、今後も増加すると予想できる。

新市場に見られる傾向

高級品の中古販売には、重要な意味を持つ2つのトレンドがある。一つは持続可能性と、いわゆる「サーキュラー・エコノミー(循環型経済)」に対する関心だ。ファッション・アイテムの寿命を延ばすことは、廃棄物の削減につながる。より幅広く考えれば、これは環境に対する責任ある行動といえる。

もう一つは、商品カテゴリーに関わらず、正規の価格での購入を避ける消費者の増加だ。節約するために、より安く買おうとする人が増えている。これは、価格に対する意識が高まっているためでもある。

特に高級品カテゴリーではリコマース市場の拡大のおかげで、より多くの消費者がこれまで高価で、あるいは生産量が少なくて入手できなかった商品を購入できるようになっている。

編集=木内涼子

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