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食中毒は世界共通の問題だ。世界保健機関(WHO)によると、汚染された食品を食べたことで気分が悪くなる人は毎年6億人存在する。農業セクターが食中毒への対処法を見つける中、スタートアップ企業はその革新的な支援方法を探している。

イーデンワークス(Edenworks)の共同創業者、ジェイソン・グリーン最高経営責任者(CEO)は、取材でその詳細を共有してくれた。

イーデンワークスはニューヨーク市ブルックリンのスタートアップで、食料品店向けのさまざまな食品を栽培する垂直型アクアポニックス(水耕栽培と水産養殖を組み合わせた循環型農業)農園を設計・運営している。同社が栽培する食品には、ケールやチャードなどの葉物野菜や、サーモンやエビなどの海鮮食品がある。同社の目標は、グローバル化したサプライチェーンを持続可能で手頃な地元の有機食品で置き換え、世界最大の生鮮食品サプライヤーとなることだ。

グリーンは次のように述べている。

「私たちは、垂直に積み重ねられた棚の中で野菜を育てている。緑でいっぱいの二段ベッドだと思ってほしい。それぞれの棚には、複数の浮き台が水に浮いている。水は植物に栄養と水分を与え、植物をある地点から別の地点へと移動させる。

「この浮き台のシステムは、オランダの温室によく見られるものだ。その起源はアステカ人までさかのぼる。アステカ人は、浅い湖に長方形の土地を浮かべるチナンパという栽培法で作物を育てていた。このシンプルかつ堅固で環境に配慮したシステムは、数千年かけて用いられてきた。私たちはこの技術を採用し、垂直型農業として自動化した」

イーデンワークスは先日、大腸菌など食品媒介病原菌を排除するとともに、農作物病害発生率を収穫の25%から1%まで減少させ、さらに持続可能性を従来型農業と比べて50倍以上向上させたと発表した。

米国疾病管理予防センター(CDC)によると、米国における食中毒の23%は葉物野菜が原因だ。そのため、食品媒介病原菌の排除に取り組む同社の活動は重要だ。2018年には、ロメインレタスを原因として3つの大腸菌の大流行が発生し、ロメインレタスが長期間取り扱われなくなったことがあった。最も一般的な大腸菌汚染源は、農場でのかんがいの水だ。

翻訳・編集=出田静

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