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プラごみ製「旅行カバン」/ kickstarter

海に漂うプラスチックごみで作った旅行カバンで、旅に出てみるのはどうだろう──。南カリフォルニア大学MBAコースの「マーシャル経営大学院」の学生が、コルクや海洋プラスチックごみで旅行カバンを作った。
 
世界初の「プレミアム・コルク・ダッフル・スーツケース」を作ったスタートアップ「Mi Terro」の社名は、「私の地球」を意味するスペイン語とポルトガル語の組み合わせだ。
 
CEOのRobert Luoは、「コルクのほとんどがスペインとポルトガルで採れるので、この社名にした」と説明する。同社のカバン「Mi Terro CDS」はキックスターターで2月にプロジェクトを開始し、22時間もたたずして目標額の3000ドルを獲得した。CDSはコルク・ダッフル・スーツケースの頭文字だ。
 
支援者の居住国は20か国以上で、40日間のプロジェクトが終了した時点で1万3623ドル(約146万円)のファンディングに成功した。
 
1つのカバンを作るのに約2ポンド(約1キログラム)の再生プラスチックが使われる。Luoによると、再生プラスチックは中国のリサイクル業者から仕入れていて、2ポンドのうち1ポンドが海洋プラスチックごみという。
 
コルクはコルクガシの外皮からとったもので、軽量で耐久性があり、水にも強い。海洋プラスチックごみはカバンの取っ手やファスナー、裏地やポケットに使われている。
 
「我々の製品は、従業員の半数以上が女性の中国の工場で、エシカルな方法で作られている。給料は業界平均よりも高い。50個のカバンが売れるごとに新たに1人を雇用している」とLuoは語る。同社は環境を守るために植樹も行っているという。
 
「我々はEden Reforestation Projectsと提携し、カバンが1つ売れるごとに10本の木を植えている」とLuoは言う。インドネシアやネパール、マダガスカルなどでこれまで2500本以上の木が植えられた。
 
Mi Terroのカバンは275ドル(約2万9600円)で同社のウェブサイトにて予約を受け付けている。出荷は7月中旬になる見込みという。このカバンには5日分の洋服が収納可能だという。
 
幼いころから環境保護主義者を自認しているLuoがこのカバンを製造したのは、世界で環境汚染を引き起こしているファッション業界に、インパクトを与えたかったからだという。

編集=上田裕資

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