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台湾とアジア地域に関するあまり知られていない話題をカバー


創業者はHTC出身

台湾政府は、温室効果ガス(GHG)排出を削減するために、EVの普及を推進している。Gogoroはモーターやエレクトロニクスを他のスクーターメーカーに供給しており、ゆくゆくは他社もGogoroのバッテリー交換ステーションを利用できるようになるという。

「我々の行動には、全て目的がある。それは、EV化とバッテリー交換を普及させることだ」とLukeは話す。

Gogoroがリスクを取ることができる大きな理由の1つは、同社に出資しているベンチャーキャピタルが、将来的な収益性に自信をもっていることだ。Lukeによると、同社の株主には、シンガポール政府傘下の投資会社「テマセク・ホールディングス(Temasek Holdings)」や、台湾のノーベル賞と呼ばれる「唐獎(Tang Prize)」を創設したSamuel Yin博士のほか、複数のビリオネアが含まれるという。

「投資家は、我々の現状に満足してくれている。彼らは長期的スタンスで当社を支援している。株主からIPOの圧力はなく、我々は潤沢な資金を保有している。他のスタートアップのように資金調達にハングリーである必要がない」とLukeは話す。

現在49歳のLukeは、シアトル出身でマイクロソフトに10年間務めた経験を持ち、携わったプロジェクトの1つが最終的に失敗に終わったという。その後、2006年に台湾のスマートフォンメーカー「HTC」に移り、世界初のAndroid端末の開発に関わった。

「EVはマスマーケットに普及する前のアーリーアダプターのフェーズにある」とLukeは話す。

Xing MobilityでCTO(最高技術責任者)を務めるAzizi Tuckerによると、アジアの消費者の洗練度は高いが、EV関連製品が失敗するケースも多いという。Xing Mobilityは台北に本拠を置き、商業用EV向けのバッテリーやパワートレインシステムを開発している。

Tuckerは、バッテリーなどの技術的な課題が普及の障害になり得ると指摘する。「EVはまだ黎明期にある」とTuckerは話した。

編集=上田裕資

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